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奥原希望がリオ五輪女王と1回戦で激突 17日開幕中国OP、日本勢は序盤から注目カード

戦線復帰した世界女王と日本の奥原希望(太陽ホールディングス)が初戦で激突する。バドミントンの常州・中国オープンが17日に開幕する。五輪や世界選手権(グレード1)に次ぐ、グレード2の最高峰であるBWFワールドツアースーパー1000の格付け。2020年東京五輪の出場権を争う「五輪レース」においても重要な大会だ。日本は、序盤から注目カードが揃う。

女子単1回戦の奥原(右)対マリンは昨年9月のジャパンオープン決勝と同じ豪華カード【写真:平野貴也】
女子単1回戦の奥原(右)対マリンは昨年9月のジャパンオープン決勝と同じ豪華カード【写真:平野貴也】

五輪、世界選手権に次ぐグレード2の最高峰、中国オープンの見どころ

 戦線復帰した世界女王と日本の奥原希望(太陽ホールディングス)が初戦で激突する。バドミントンの常州・中国オープンが17日に開幕する。五輪や世界選手権(グレード1)に次ぐ、グレード2の最高峰であるBWFワールドツアースーパー1000の格付け。2020年東京五輪の出場権を争う「五輪レース」においても重要な大会だ。日本は、序盤から注目カードが揃う。

 まず、何と言っても女子シングルスの奥原とキャロリーナ・マリン(スペイン)の1回戦だ。マリンは、16年リオ五輪、17戦世界選手権の女王。今年も序盤から2度続けて決勝進出と好調だったが、第2戦となった1月のインドネシアマスターズ決勝で右膝前十字靱帯の断裂を負い、戦線離脱を余儀なくされていた。手術後、すぐにコート上で座ったままで羽根を打つ姿を自らのSNSで公開するなど精力的なリハビリを行う日々を経て、復帰にたどり着いた。

 マリンは、1週前のベトナムオープン(スーパー100)で復帰(初戦敗退)。離脱している間に世界ランクが2位から25位まで落ちたため、復帰後に「超強豪ノーシード選手」として臨む大きな大会での組み合わせが注目されていたが、8月の世界選手権で銀メダルを獲得した奥原との対戦が決まった。マリンがどこまで調子を戻しているのかが注目されるが、日本のファンとしては奥原の勝ち上がりに期待したいところ。超豪華な1回戦で、どのような試合が展開されるか注目だ。

 また、同じく初戦で注目されるのが、男子ダブルス。世界選手権で銀メダルを獲得した保木卓郎/小林優吾(トナミ運輸)が、世界ランク1位のマーカス・フェルナンディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア)と1回戦で対戦する。保木/小林は、日本の3番手。2020年東京五輪出場を果たすには、世界ランクを8位以上に上げ、なおかつ、現在世界ランク4位の園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)、同5位の遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)のどちらか、あるいは双方より上位に入らなければならない。

 4月のマレーシアオープン(スーパー750)、7月のインドネシアオープン(スーパー1000)で4強入りし、世界選手権で準優勝と今年に入ってから勢いを増しているが、世界ランク9位で8強シードがないため、苦しい組み合わせを避けられない状況だ。シードを得て五輪レースで日本の2強を追撃するためには、どこかで厳しいヤマを切り崩してランキングポイントを得なければならない。この初戦を勝てば2強との差を縮められる可能性は高いが、敗れた場合に他の2組が上位に入れば、再び差を広げられてしまう。大きな意味を持つ一戦になる。

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