「自分が日本を盛り上げたい」 杉田祐一、今季絶望の錦織に代わり“エース”の自覚
今季絶望となった錦織への想い、「彼のために戦わなければいけない」
さらに、右手首の負傷で今季の残り試合の全休を決断したエース錦織について問われると、杉田は心に秘めた熱い想いを口にした。
「彼のために戦わなければいけない。今は良いプレーも出てきているし、楽しめている。だから、本当の意味でトライして、向上していきたい。彼が復帰した時のためにも、今は自分がテニスで日本を盛り上げなければならないと思っています」
錦織のために、そして日本テニス界のために——。錦織が不在の今、杉田が“日本のエース”だと表していいだろう。今年6月のアンタルヤ・オープンで自身ツアー初優勝を飾り、自信と中心選手としての自覚を深めた杉田にとっても、ベスト8進出はあくまで通過点に過ぎない。準々決勝で世界ランキング11位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を破り、さらなる高みを目指す。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer