八村塁封じで完敗 それぞれが感じた“世界の本気”「塁の周りもステップアップを」
PGで奮闘した田中大貴「塁の周りももっとステップアップを」
田中大貴は第1Q残り2分49秒から出場。コンバートされてPGとなり、篠山の15分36秒を上回る24分24秒のプレータイムだった。身長192センチと日本のPGとしては大きく、ディフェンスに定評のある27歳。最終Qにはバスケットカウントなど体を張ったプレーで懸命に追い上げた。しかし、現地の中国ファンも沸かせたものの、トルコを止めるには至らなかった。
「自分は後から出ましたが、こっちに流れを持って来るためにもやっぱりディフェンスだと思っていました。マッチアップした選手のスカウティング情報は、あまりプレッシャーをかけずに下がって守れということだったので、それでももっとプレッシャーをかけていけば勢いが出たと思います。やっぱりディフェンスから走らないと勝てないと思います。塁もスカウティングされ、マークが集中します。周りの選手ももっともっとステップアップしなければいけないですし、ディフェンスを頑張ってもっともっと走っていくしかないです。
このような舞台に慣れている選手が、相手の方が多いのかなと思います。最初にこっちのターンオーバーから入ったのも、攻め気がないわけではないですが、どこかフワッと入ってしまった部分があると思います。出だしが大事であり、初戦ですし、相手の方が気を引き締めて試合に入ってきたと思います。そういうところは、言い訳になるとは思いますが、経験の差はあると思います。
ディフェンスをみんなで頑張って、リバウンドを取った後にどんどんボールをプッシュして、流れの中でみんなが動いてオフェンスができれば、誰かしら空いてくると思います。最後に塁のところにボールを入れるとしても、最初から塁ばかりを見るのではなく、動きの中で塁を探すなど工夫が必要だと思います」
1次リーグでは、日本は3日に世界ランク24位のチェコ、5日に同1位の米国と対戦し、上位2か国が2次リーグに進出。下位2か国は順位決定戦に回る。まだ終わったわけではないが、3戦目に世界トップの米国戦が待つだけに初戦を落としたのは痛い。次戦は「史上最強」と称された日の丸戦士の真価が問われる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)