八村塁封じで完敗 それぞれが感じた“世界の本気”「塁の周りもステップアップを」
主将・篠山は落ち着きを与えられず「意思疎通ができていない」
安藤周人は第3Q残り7分51秒から出場。しかし、3ポイントシュートを3本外して無得点。25歳にとって、合計8分弱に終わった初出場の大舞台はどう映ったのか。
「世界と初めて戦いましたが、楽しかったです。自分のプレーは散々であり、10分にも満たない出場時間でしたが、本当に世界を肌で感じられる機会を得られたからこそ、次につなげたいです。
普段は打てるシチューエーションに、2メートル超えの選手がいることはやっぱり世界だなと感じました。普段は打てる感覚なのに打てなかったことで、迷いながらプレーしてしまっていました。この経験を次のチェコ戦につなげていきたいです」
PGで先発した主将の篠山は、大事なスタートでチームをまとめられなかった。不動の司令塔だった富樫勇樹がケガで欠場した大会。長く代表を引っ張ってきた31歳は、経験値を見せて落ち着きを与えたかったはず。しかし、淡々と当たり前のように自分たちのプレーするトルコに差を見せつけられた。
「向こうのスイッチにディフェンスに対して、どこのミスマッチを突くのか少しあやふやになってしまった部分があります。ペリメーター陣がドライブするのか、インサイドが面を取ってそこにボールを入れていくのかというところの意思疎通が少しできていませんでした。だから、スペーシングも良くなかったですし、ミスマッチができているのにボールが入らなかったりした部分は修正点です。
オフェンスに関しては、あれだけみんなのシュートが入りませんでしたが、それでもノーマークができている時間帯はありましたし、トランジションから良いプッシュの中でズレを作ることもできていました。ピック&ロールを使ってミスマッチを作ることはできていました。そこをうまく突いて、得点に結びつけることができればもっと得点も伸びると思っています。その部分をもっともっと丁寧に遂行していくことができれば良いと思っています。
できていた時間帯もあるし、できていなかった時間帯もあった。できていた時間帯であっても、タフショットを決められる場面もあった。チェックに行っても、外から決められてしまう場面も確かにあった。全てを止めることはできないので、自分たちが納得いくディフェンスができている、これはやられても仕方ないからどんどん次のプレーに行こうということをもっと増やせるようにしたいです」