八村塁封じで完敗 それぞれが感じた“世界の本気”「塁の周りもステップアップを」
バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)に出場している世界ランク48位の日本は1日、同17位のトルコと初戦(上海・東方体育中心)を行い、67-86で黒星スタートとなった。この日午前の公式練習を発熱で回避した八村塁(ウィザーズ)は先発出場し、徹底マークに遭って15得点と封じられた。八村を封じられた際の連係を課題にしていたが、本番で答えを証明できなかった。親善試合とは異なる“世界の本気”を感じた選手たちは何を思ったのか、試合後のコメントから探る。
試合後のコメントから探る、先発抜擢の比江島「あんなミスをしていては論外」
バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)に出場している世界ランク48位の日本は1日、同17位のトルコと初戦(上海・東方体育中心)を行い、67-86で黒星スタートとなった。この日午前の公式練習を発熱で回避した八村塁(ウィザーズ)は先発出場し、徹底マークに遭って15得点と封じられた。八村を封じられた際の連係を課題にしていたが、本番で答えを証明できなかった。親善試合とは異なる“世界の本気”を感じた選手たちは何を思ったのか、試合後のコメントから探る。
試合終了から2分ほどした時、取材エリアに現れた日本選手たちの表情は一様に曇っていた。史上最強と期待された中で完敗発進。大会前の強化試合で見せたプレーをさせてもらえなかった。勝者のトルコ選手が喜びのコメントを発する隣で敗戦の弁が続く。フリオ・ラマス監督も「トルコが私たちよりも良い試合をしました。フィジカル的にも自分たちよりも良いプレーをされたことが敗因です」と振り返った。
日本は八村のほか、NBAグリズリーズの渡邊雄太、ファジーカス・ニック、篠山竜青、比江島慎が先発。八村は常に2人が張り付いたマークに苦戦し、良い形でシュート体勢に入れなかった。先発に抜擢された比江島はこう振り返った。
「明らかに今までやって来た塁を中心に攻める部分を、相手は封じてきたところもあり、最初は戸惑いを感じてしまいました。そこがうまく行ってれば、もう少し楽な展開になったのではないかと思います。ディフェンスに関してはゲームプラン通りではないですが、ある程度は守れていたのではないかと思います」
開始19秒で渡邊がファーストシュートを放ったが、失敗に終わると、リバウンドを奪われて34秒に先制点を許した。その後もパスミスやボールロストなど浮足立つ姿が目立つ。シュートの精彩を欠いた日本は差を縮められず、第1クオーター(Q)終了時点で12-28の大差を付けられた。ターンオーバーを許し、シュートも入れきれず無得点に終わった比江島は、開始6分29秒で一時交代となった。
「出だしから行かないといけない。あんなミスをしていては論外。この大舞台で追いかける展開になっては難しくなるのは当然ですし、僕らが主導権を握らなければいけない立場でなければなりません。相手の方が強いと分かっている上で、このような試合展開をしてしまったことを次につなければならないですし、課題点として修正していきます」