日本惜敗、残り0.2秒で決勝弾献上 渡邊雄太は痛恨「1on1でやられた。自分の責任」
バスケットボール世界ランク48位の男子日本代表は25日、31日開幕のW杯(中国)に向けた同51位・チュニジアとの強化試合(さいたまスーパーアリーナ)を行い、日本は76-78で敗れた。米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズ・八村塁、主将の篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)はメンバー外で欠場。
W杯前最後の強化試合に過去最多更新1万8377人集結、世界ランク51位・チュニジア戦
バスケットボール世界ランク48位の男子日本代表は25日、31日開幕のW杯(中国)に向けた同51位・チュニジアとの強化試合(さいたまスーパーアリーナ)を行い、日本は76-78で敗れた。米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズ・八村塁、主将の篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)はメンバー外で欠場。日本代表戦では、前日のドイツ戦を22人上回る過去最多1万8377人の観衆が集まった。
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第1クォーター(Q)開始19秒で先制を許したが、PGのレギュラー最有力候補・篠山の代わりに先発した田中大貴が1分9秒にシュートを決めて初得点。残り2分にはNBAグリズリーズの渡邊雄太が無人のゴールにダンクを試みたが、ボールがリングに当たって弾かれてしまうミス。会場からは大きなため息が漏れた。
八村の不在もあり、リバウンドで優位に立てない場面も目立った。14-24で第2Qに突入。安藤誓哉がPGに入るなどバリエーションを増やした攻撃を試みるが、シュートに精彩を欠いて得点を伸ばし切れない。前日ドイツ戦は50%だったシュート成功率は、前半終了時点で38.2%だった。
35-40で前半を折り返すと、第3Qは一時12点差まで広げられたが、馬場雄大がスティールから得点するなど食らいついた。48-59で迎えた最終Qは、得意の速攻から得点を重ねる。逆転を信じる満員のファンから熱い声援が送られた。3ポイントシュートを決められても、すぐに田中が入れ返して追いすがった。
残り5分36秒で渡邊がコートに戻ると、直後にシュートを決めて66-66。ついに同点に追いつき、スタンドが揺れるほどの大歓声が鳴り響いた。タイムアウト後、ゴール下でパスを受けた竹内公輔がリングへと流し込み、逆転に成功。一進一退の攻防が続いたが、同点で迎えた残り9秒で2点を勝ち越されたが、残り5.9秒で渡邊がフリースロー2本を決めて同点に追いついた。
しかし、相手ボールで再開後、残り0.2秒でシュートを決められ、日本が敗れた。相手選手とマッチアップしていた渡邊は試合後の場内インタビューで第一声、「最後は自分の1on1のところでやられた。今日は自分の責任」と痛恨のプレーを挙げ、敗因を背負い込んだ。
試合については「他のメンバーで足を動かしてやっていこうと思ったけど、出だしから足が動いてなかったし、試合を通して正直いいところがなかった。今日は反省点ばかり」と口を突き、声援をくれたファンに「今日はしょうもない試合を見せてしまって申し訳ない」と頭を下げた。
それでも「皆さんの応援のおかげで前半リードを許しても粘ってバスケをすることできた」とも語った渡邊。W杯前の強化試合を振り返り、「この3戦で良いところ、悪いところがはっきりした。中身の濃い3戦だった。この3戦の経験を持って行って、進化した日本代表を中国の場で皆さんに見せたい」と本大会へ向け、前を向いた。
(THE ANSWER編集部)