連覇目指す松本&永原が準決勝へ、同門対決はまさかの結果… 米元の負傷棄権で幕
最も恐れていたことが起きた。バドミントン世界選手権(スイス、バーゼル)は現地時間23日に各種目の準々決勝を行い、女子ダブルスで連覇を目指す松本麻佑、永原和可那(北都銀行)は、相手の途中棄権により、2年連続の準決勝に進出した。前回銅メダルの米元小春、田中志穂(北都銀行)との同門対決は、ともに2020年東京五輪の出場権を争う立場で注目を集めていたが、誰も望まぬ結末で幕を閉じた。
女子複準々決勝は接戦の末、第2ゲームで米元にアクシデント発生
最も恐れていたことが起きた。バドミントン世界選手権(スイス、バーゼル)は現地時間23日に各種目の準々決勝を行い、女子ダブルスで連覇を目指す松本麻佑、永原和可那(北都銀行)は、相手の途中棄権により、2年連続の準決勝に進出した。前回銅メダルの米元小春、田中志穂(北都銀行)との同門対決は、ともに2020年東京五輪の出場権を争う立場で注目を集めていたが、誰も望まぬ結末で幕を閉じた。
第1ゲームは、見応えのある勝負だった。松本、永原が11-7のリードで折り返したが、米元が前衛で相手の返球コースに立ちはだかり、スマッシュを連発。18オールで追いついて接戦となった。松本、永原がリードして、米元、田中が食らいつく展開となり、最後は米元が上からネット前に落とそうとしたドロップショットがネットにかかり、松本、永原が22-20で物にした。世界ランクは、松本、永原が1位で格上だが、同8位の米元、田中は、直前のタイオープンで優勝した勢いを持続。良い状態で臨んでいるように思われた。
第2ゲームも序盤から競り合った。しかし、米元、田中が3-2とリードしていたラリー中にアクシデントが起きた。後方へ下がって相手の球に対応しようとした米元が転倒。左足首を押さえたまま動けなくなった。同門対決のため、コーチ席には誰も座らなかったが、米元が立ち上がる気配はなく、日本代表の朴柱奉ヘッドコーチが急きょ駆け寄り、対応。試合の棄権を決断し、米元は車イスでコートを離れた。準決勝に進むことになった前回女王としても、望まぬ形だ。松本は「こういう形になってしまって、本当に心苦しい。先輩たちの分まで頑張りたい」と浮かぬ表情で話した。
昨年の世界選手権までは、米元、田中が日本女子ダブルスの3番手だった。しかし、前回大会で後輩の松本、永原が繰り上げ出場から初優勝。その後も躍進を続けて先輩たちを追い抜き、今大会開幕前に世界ランク1位に上り詰めた。