2年ぶり世界一を狙う奥原希望、初のスイスは好印象「エアコン使わず、やりやすい」
思う存分に力を出す。バドミントン世界選手権は開幕を翌日に控えた18日、大会会場のセント・ヤコブホールで記者会見を行い、女子シングルスで2年ぶり2度目の優勝を目指す奥原希望(太陽ホールディングス)は「年に一度の大きな大会だけど、特別だと捉えずに、いつも通り全力を出せればいい」と気負わずに臨む姿勢を示した。
2度目の優勝へ、大会会場で記者会見「いつも通り全力を出せればいい」
思う存分に力を出す。バドミントン世界選手権は開幕を翌日に控えた18日、大会会場のセント・ヤコブホールで記者会見を行い、女子シングルスで2年ぶり2度目の優勝を目指す奥原希望(太陽ホールディングス)は「年に一度の大きな大会だけど、特別だと捉えずに、いつも通り全力を出せればいい」と気負わずに臨む姿勢を示した。
日本代表チームは15日に現地入り。16日から3日間の調整を経て、開幕日を迎える。バドミントンの選手が大会開幕前に必ず確かめるのが、空調の影響だ。シャトルが軽いため、風の影響により、ショットの軌道が変わる。会場の特長をいち早くつかんで対応することも、実力のうちだ。しかし、奥原は、会場の雰囲気については「最近はエアコンの影響がある会場が多いけど、エアコンを使っていないので風が少なく、みんなやりやすいと思う」と話した。
日本は、いまだ猛暑にさらされているが、スイスは30度を超えることなく快適そのもの。朝方は、半袖なら肌寒さを感じることもあるくらいだ。空調を入れなくても、快適さを保てる。そのため、今大会では空調の影響を考えずに思い切り戦える。
初めて訪れたスイスについて質問を受けた奥原は「スイスと言えば『(アルプスの少女)ハイジ』の村のイメージ。何かハイジらしいものに触れられたらいいと思い、ワクワクして来た。自然が豊かで空気も良い。今朝の散歩でも、過ごしやすい国だと思った」と笑顔を見せ、好印象を抱いていることを伝えた。
屋内外を問わず快適な地で目指すのは、2年ぶりの世界一だ。奥原は2016年のリオデジャネイロ五輪でシングルス種目では日本勢初となる銅メダルを獲得。翌年に、欧州スコットランドのグラスゴーで世界選手権を制して女王となった。
今大会は、リオ五輪と18年の世界選手権を制しているキャロリーナ・マリン(スペイン)が負傷で欠場。2020年東京五輪の前年で注目される大会だが、女子シングルスは混戦模様だ。頂点まで狙う力は、十分にある。第3シードで出場する奥原の初戦は、20日。ロシアとトルコの選手の勝者と対戦する。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)