タカマツ、苦手の世界選手権を逆手に 平常心を強調「まずは一戦一戦楽しんで」
東京五輪に弾みをつけるメダルラッシュなるか、バドミントン日本代表が世界選手権(19日開幕、スイス)に臨む。日本代表は、15日に開催地バーゼルに到着。16日の初練習に続き、17日も会場となるセント・ヤコブホールで公式練習を行った。女子ダブルスに出場する高橋礼華(日本ユニシス)は「体育館が大きいので、球の飛び具合などを調整しながら、練習できた」と話し、ペアを組む松友美佐紀も「ライトも雰囲気がある感じで、外から見ても格好良い。試合ができるのが楽しみ」と、それぞれ感触を確かめていた。
21日の初戦へ公式練習、感触を確認…高橋「欲を出さずにやっていきたい」
東京五輪に弾みをつけるメダルラッシュなるか、バドミントン日本代表が世界選手権(19日開幕、スイス)に臨む。日本代表は、15日に開催地バーゼルに到着。16日の初練習に続き、17日も会場となるセント・ヤコブホールで公式練習を行った。女子ダブルスに出場する高橋礼華(日本ユニシス)は「体育館が大きいので、球の飛び具合などを調整しながら、練習できた」と話し、ペアを組む松友美佐紀も「ライトも雰囲気がある感じで、外から見ても格好良い。試合ができるのが楽しみ」と、それぞれ感触を確かめていた。
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今年の世界選手権は、とても重要だ。五輪レースの中で最も高いランキングポイントが設定されている。女子ダブルスは、現在の世界ランクで1~3位を占めているが、五輪には最大2組しか出場できないため、出場権争いがし烈。今大会は、日本勢の成績争いが一つの注目点となる。だが、高橋、松友は、これまで世界選手権であまり良い手応えを得ていない。過去に6回出場し、リオ五輪で金メダルを獲得した翌年の17年こそベスト4で銅メダルを獲得しているが、そのほかはベスト8入りを逃している。昨年も当時は日本の4番手で繰り上げ出場だった松本麻佑、永原和可那(北都銀行)に敗れて3回戦敗退。優勝した松本、永原ら出場した4組中3組が表彰台に上がったが、1組だけ早期敗退の悔しさを味わった。
しかし、高橋は「(五輪レースで)1番ポイントが高いし、勝っていけたらとは思うけど、欲を出さずにやっていきたい。昨年は2試合目で負けているので、気負うことなくできるのが良い。ほかの日本のペアは、メダルを取っていてプレッシャーがあると思うけど、自分たちは(世界選手権では)全然勝てていなくて、昨年より1試合でも多くできたら良いという気持ちが強い」と、今大会の意味合いを理解しながらも、肩ひじを張らずに臨む姿勢を示した。世界選手権では勝てない……これまで味わってきた苦しみを、逆手に取る考えだ。松友も「(世界選手権の)勝ち方なんて存在しないと思うので、まずは、一戦一戦楽しんでやりたい。世界選手権だからということではなく、自分たちのプレーをいつも通りに出して、次につながるようにしたい」と平常心を強調した。
重要性は、百も承知。勝ちたいのは、当たり前だ。ただし、五輪連覇という大目標を果たすために大事なことは、一喜一憂ではない。大舞台こそ慌てず、動じずに乗り越えて、強さを増していかなければならない。松友は「時間もまだある。試合で最高のプレーをたくさん出せるように、準備をしたい」と落ち着いた表情で話した。今大会に第3シードで出場する高橋、松友の初戦は、21日。苦手意識を逆手に取り、リオ五輪の女王は、ノープレッシャーで躍進を目指す。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)