マンC、リヴァプールの2強を追う第3勢力 元J指揮官が「気になる」と語るチームは?
吉田氏が「個人的に優勝して欲しい」と推すチームは?
「クロップ監督が率いて5シーズン目になるリヴァプールはチームとして完成しています。そしてモハメド・サラー、サディオ・マネという点を取れる選手がいるのも強み。アクシデントがなければ間違いなくトップ3に入ってくるでしょうし、マンCとの差はわずか。個人的には優勝してほしいチームです(笑)」
この2強を追うのが昨季3位から6位のチェルシー、トッテナム、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドとなる。
「マンCとリヴァプールに土をつけたチームが優勝争いに絡んでくるでしょう。気になるのは、ランパード監督が就任したチェルシーです。アザールが移籍してしまった穴は大きいと思いますが、そういった意味でもランパード監督のマネジメントに注目したい」
監督として個性派集団をまとめ上げる難しさを身に染みて理解している吉田氏だが「Jリーグとプレミアリーグでは違います」と笑った。
「Jリーグは外国籍選手として起用できる人数に制限があるので、僕はその難しさがありました。でもプレミアリーグには外国籍選手の枠はないですし、優勝を争うリーグは欧州リーグと並行してシーズンを戦うので2チーム分の戦力が整っています。そういった中で結果を残せない選手は淘汰されていくと思いますし、監督もよりシビアに見方をしているはず。そういった競争に生き残って試合という土俵に立っている選手は、それだけでも素晴らしく価値のある選手たちです」
世界有数のクラブで日々競争の世界に身を置く選手たちによる、至高の攻防をシンプルに堪能する。それがプレミアリーグを楽しむための王道と言えそうだ。
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)