男子テニス顔負け 女子20歳新鋭の「股抜き美技」炸裂 対戦相手も思わず拍手
7日に開幕した女子テニスのロジャーズカップ(トロント)で、ロシアが誇る20歳の新鋭に観る者の度肝を抜く「股抜きショット」が飛び出し、WTA公式ツイッターは「ショット・オブ・ザ・デイ」と動画付きで紹介。「女子選手が股抜きするのは観たことがない」「ファンタスティック」とファンを魅了している。
カサトキナがネットに背を向けたままラケット一閃…まさに「ファンタスティック」
7日に開幕した女子テニスのロジャーズカップ(トロント)で、ロシアが誇る20歳の新鋭に観る者の度肝を抜く「股抜きショット」が飛び出し、WTA公式ツイッターは「ショット・オブ・ザ・デイ」と動画付きで紹介。「女子選手が股抜きするのは観たことがない」「ファンタスティック」とファンを魅了している。
女子選手では稀有な大技を見せたのは、世界ランキング38位のダリア・カサトキナ(ロシア)だ。
1回戦の世界ランク39位のロベルタ・ビンチ(イタリア)戦。見せ場は試合序盤に訪れた。
第1セットの第2ゲーム、相手のサービスから始まったラリー。カサトキナはフォアハンドで鋭いリターンを返し、ビンチのスライスショットを右サイドに深く打ち込む。しかし、相手のドロップショットに前につり出されると、がら空きのバックコートにロブショットを放たれ、万事休すかと思われた。ところが――。次の瞬間、衝撃の光景がコートに広がった。
ネット際まで飛び出していたカサトキナは懸命に戻って、ワンバウンドしたボールに追いつくと、ネットに背を向けたままラケットを一閃。身長170センチの自らの股下を抜き、ボールを打ち返してみせた。
ボールは男子選手顔負けの猛スピードで相手コートに向かい、ベースライン際に豪快にイン。これには、返球を試みたビンチも諦めざるを得ず、あまりに完璧なパッシングショットに試合中ながら手でラケットを叩いて称えたほどだった。まさかの“股抜き”に会場は大興奮。拍手喝采となり、カサトキナは少し遅れて照れながらも笑顔を見せた。