桃田賢斗、日本人初のV2王手 言うか迷った後で「めちゃくちゃ勝ちたい。でも…」
バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」は27日に各種目の準決勝を行い、男子シングルスで2連覇を狙う桃田賢斗(NTT東日本)は、2-0(21-18、21-12)でサイ・プラニース(インド)を破り、決勝進出を決めた。
準決勝ストレート勝ち、日本選手初のジャパンOP連覇にあと1勝
バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」は27日に各種目の準決勝を行い、男子シングルスで2連覇を狙う桃田賢斗(NTT東日本)は、2-0(21-18、21-12)でサイ・プラニース(インド)を破り、決勝進出を決めた。
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第1ゲームは中盤に11-11で追いつかれたが、逆転は許さずに再びリードした。「相手はテクニックがある選手で、逆を突かれる。今年のインドネシアオープンで戦ったときも自分から仕掛けようとしたときに逆を突かれたので、今日は先に動かずにしっかりと待って対応したのが良かった」と話した桃田は、第2ゲームをあっさりと連取。ストレートで勝利を収めた。
前日は、好敵手のアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)とファイナルゲームの大激闘を繰り広げた。「昨日せっかく勝ったのに、ここで負けたら意味がない」と気持ちが入り、緊張感を持っていたという。しかし、観戦に来た子どもたちから「桃田、がんばれ」と声をかけられ続けているうちに「少しピリピリしていたけど、リラックスできた。自分が熱くなっていることに気付けた」と気持ちを落ち着け、冷静に試合を運んだ。
翌28日の決勝では、2015年世界選手権の銅メダリストであるヤン・ウ・ヨルゲンセン(デンマーク)と世界ランク7位のジョナタン・クリスティー(インドネシア)の勝者と対戦する。ヨルゲンセンとの対戦成績は、5勝3敗。今年は、1月のインドネシアマスターズと4月のマレーシアオープンで勝っているが、ともに1ゲーム目は接戦だった。一方、ジョナタンとの対戦成績は、2勝1敗。直近の対戦は4月のマレーシアオープンで、ストレート負けを喫している。
この日の試合で、相手をコート奥へ追いやるクリアを巧みに使った桃田は「決勝は、すごいプレッシャーがかかって弱気になる場面もあると思うけど、コントロールに自信を持って後ろに押し込んで、主導権を握りたい」と話し、翌日の相手へのイメージについても「どちらの選手も低い展開が得意だけど、この体育館は広い。自分が足を動かすことができれば、コントロールできると思う。相手より先に試合を終えられたので、しっかり疲れを取りたい」と相手にペースを渡さずに勝ち切る気構えを示した。
勝てば、ジャパンオープンで初となる日本選手の連覇。意欲を聞かれると、しばらく言うか迷った後で「めちゃくちゃ勝ちたい。でも、意識過ぎると、硬くなってしまう」と笑った。日本で年に一度開催される、世界トップクラスの国際大会。国内のファンが最も注目する最終日、日本のエースが偉業達成に挑む。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)