那須川天心が男泣き、声震わせ「初めて怖くて…」明かした恐怖 失意のエストラダも…両雄が涙、会場歓声
ボクシングのWBC世界バンタム級2位・那須川天心(帝拳)が11日、東京・両国国技館で同級挑戦者決定戦に臨み、同級1位の元2階級制覇王者フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)と対戦。神童は再起を懸けた難敵との一戦に9回終了TKO勝ちした。勝利後には思わず涙。格闘技キャリア初黒星から再起戦に「初めてちょっと怖くて……」と心境を吐露した。5月に行われる井上拓真―井岡一翔戦の勝者への挑戦権を手にした。

WBC世界バンタム級挑戦者決定戦
ボクシングのWBC世界バンタム級2位・那須川天心(帝拳)が11日、東京・両国国技館で同級挑戦者決定戦に臨み、同級1位の元2階級制覇王者フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)と対戦。神童は再起を懸けた難敵との一戦に9回終了TKO勝ちした。勝利後には思わず涙。格闘技キャリア初黒星から再起戦に「初めてちょっと怖くて……」と心境を吐露した。5月に行われる井上拓真―井岡一翔戦の勝者への挑戦権を手にした。
138日ぶり再起戦のリング。勝利を手にした那須川の目がみるみるうちに赤くなった。陣営から「泣くな!」の声が響く。勝ち名乗りを受けると、必死に涙をこらえた。敗れたエストラダも涙を流し、両者が感極まる展開に。最後は2人で健闘を称え合い、両国国技館の声援に応えた。リング上のインタビュー。「泣くな!」の声が響くと、那須川は「泣いてないよ、泣いてないって!」と必死に否定し、拍手を浴びた。
マイクを握った那須川は「勝つって、こんなにうれしいんすね。エストラダ選手がいたから、ここまでまた強くなれた。もう一度、エストラダ選手に大きな拍手をお願いします。試合前から、初めてちょっと怖くて。自分が信じられない時があって……」と言うと声を震わせ、「大変だったけど、みんなに支えられて復活できました。『ありがとうございました』という言葉しか出て来ないです」と感謝した。
初回から積極的に攻めた。リーチに勝る那須川は強烈な左ボディーを繰り出し、バランスを崩したエストラダがロープに寄り掛かる場面も。2回にも左ボディー、カウンターを的確に当て、落ち着いた立ち上がりを見せた。4回終了時の採点は2人がドロー、1人が那須川を支持した。7回終盤にはエストラダをぐらつかせるなど、試合は那須川ペース。8回を終えての公開採点では3者ともに那須川を支持した。
9回にも上下に散らした多彩な攻撃でダメージを蓄積していった。10回に入る前にエストラダが試合を諦め、那須川の勝利が決定。ガッツポーズした那須川は思わず涙した。
那須川は昨年11月の前戦で、現同級王者・井上拓真(大橋)を相手に世界初挑戦した。ボクシング転向8戦目でスピード戴冠を目指したが判定負け。格闘技キャリア55戦目で初黒星を喫した。敗戦後は3日ほどで練習を再開。キックボクシング時代に指導を受けた葛西裕一氏のジムや、父・弘幸氏が運営する「TEPPEN GYM(テッペンジム)」でもトレーニングを積んでいた。
人生初の再起戦。連敗は許されない「ギリギリの状態」と自覚してきた。「ずっと岐路ではあるし、ずっと崖っぷちでもある。強くなることだけを思いながら生きてきました」と強い思いを持って臨み、見事に再起戦を飾った。
(THE ANSWER編集部)
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