「ニシコリの戦意を挫いた」 強すぎたフェデラー、歴史的100勝に海外メディア称賛
テニスの4大大会ウィンブルドンは10日、男子シングルス準々決勝で世界ランク7位・錦織圭(日清食品)は同3位ロジャー・フェデラー(スイス)に6-4、1-6、4-6、4-6で逆転負け。一方、勝ったフェデラーは史上初の大会通算100勝を達成した。第4セットには不利な展開から“超鋭角バックハンド”を炸裂させ、思わず錦織も膝に手を突いてガックリとした超美技を大会が動画付きで公開し、話題を呼んでいたが、37歳の圧倒ぶりについて、海外メディアは「ニシコリの戦意を挫いた」などと称賛している。
史上初のウィンブルドン100勝を達成、海外メディア「ニシコリ戦勝利が100勝目に」
テニスの4大大会ウィンブルドンは10日、男子シングルス準々決勝で世界ランク7位・錦織圭(日清食品)は同3位ロジャー・フェデラー(スイス)に6-4、1-6、4-6、4-6で逆転負け。一方、勝ったフェデラーは史上初の大会通算100勝を達成した。第4セットには不利な展開から“超鋭角バックハンド”を炸裂させ、思わず錦織も膝に手を突いてガックリとした超美技を大会が動画付きで公開し、話題を呼んでいたが、37歳の圧倒ぶりについて、海外メディアは「ニシコリの戦意を挫いた」などと称賛している。
絶好調の錦織のさらに上を行った。第4セット2-2で迎えた錦織のサービス。フェデラーのリターンをセンターで受けた錦織は相手のフォアサイドを厳しく突き、オープンコートを作る。定石通りにバックサイドに返し、ネット際に出たが、次の瞬間だ。フェデラーは37歳とは思えない猛烈なスプリントで追いつき、右手一本でバックハンド。対角線から対角線へウィナーを炸裂させた。
完璧な展開から脇を抜かれたニシコリは一瞬、膝に手を突いてうつむき、ガックリとした様子を隠せない。それほどのインパクトだった。大会公式インスタグラムは「ロジャー・フェデラーの最も素晴らしいバックハンドの一つ」と絶賛し、実際のシーンを動画付きで公開。海外ファンから驚きの声が続々と漏れていたが、結局、フェデラーはそのまま錦織を圧倒し、4強に進出した。
これで大会史上初の通算100勝。歴史的快挙に海外メディアも拍手を送っている。地元の英紙「デイリー・エクスプレス」は「ロジャー・フェデラーがケイ・ニシコリを破り、ナダルとの準決勝へ」と見出しを打って特集。第1セットを錦織に取られたが、記事は「フェデラーは第2セットですぐに冷静さを取り戻し、第3セットを奪ってニシコリの戦意を挫いた」と逆襲劇を称えている。
米紙「ボストン・グローブ」も「ロジャー・フェデラーがウィンブルドン100勝目を挙げ、準決勝へ」と報じ、「ケイ・ニシコリ戦での勝利が、第2シードのフェデラーにとってウィンブルドン100勝目となった。どのグランドスラムにおいても、この数字に達した初めての人物となった」とレポート。ウィンブルドンのみならず、4大大会を通じて最多勝利記録であることも報じている。
錦織を破って辿り着いた前人未到の100勝目。「芝の王者」の異名を取るフェデラーは一気に102勝まで、勝利を伸ばせるか。それは、ウィンブルドン9度目の優勝を意味する。
(THE ANSWER編集部)