引退・出口クリスタの柔道人生は家族とともに 父号泣「ハッピーだよ」カメラ手に全国駆けた日々
パリ五輪柔道カナダ代表で女子57キロ金メダルの出口クリスタ(30=日本生命)が24日、妹でパリ五輪52キロ級カナダ代表のケリー(27=日本生命)とともに現役引退を発表した。都内で行われた会見には、両親ら家族も参加。東京五輪の落選を乗り越えてパリで頂点に立った出口は、妹への感謝を口にしてこらえた涙をみせた。

どん底を支えた妹ケリーも引退…クリスタ涙「一緒に発表できてよかった」
パリ五輪柔道カナダ代表で女子57キロ金メダルの出口クリスタ(30=日本生命)が24日、妹でパリ五輪52キロ級カナダ代表のケリー(27=日本生命)とともに現役引退を発表した。都内で行われた会見には、両親ら家族も参加。東京五輪の落選を乗り越えてパリで頂点に立った出口は、妹への感謝を口にしてこらえた涙をみせた。
出口は自らの柔道人生を「アップダウンがあるタイプ」と振り返った。長野県塩尻市出身で、長野・松商学園から山梨学院大で活躍。父の母国であるカナダから五輪を目指したが、東京五輪はカナダ国内の選考に敗れて落選し「一番のどん底、あそこまでの悲しみは今後の人生でもあってほしくない」とまで振り返った。
柔道から離れようと思っていた時、支えになったのが妹ケリーだった。「すごく気遣ってくれて、安否確認もしてくれて」と話し「それまで同じ57キロ級だったけれど『52キロ級に落とすから一緒にパリに行こう』と言ってくれて」というと目に涙をあふれさせた。
「絶対に泣かないつもりだったのに」と言いながら、妹へのあふれる感謝を口にした。「(パリ五輪で)金メダルもとったけれど、一番うれしかったのは妹と一緒に出場できたこと」。そして「(柔道を)始めた時期は違うけれど、一緒に引退を発表できてよかった」とも話した。
会見では、柔道人生を支え、応援してくれた母と祖母から花束を受け取った。その姿を最前列で写真に収めていたのは英語教師をしながらカメラマンとして娘の試合に全国を駆け回った父のトーマス・テイラーさん。「ハッピーだよ。大変だったけれど、ここまで頑張ってきたのが素晴らしい。まだ人生は前半戦、後半戦も頑張って欲しい」と言って号泣した。

今後は未定だが「今まで応援してもらってきたけれど、今度は私が柔道を応援する立場になる」と話した。「普及とか、国際交流とか、柔道を世界に広めることもしたい」。カナダ代表を選択しながら応援してくれた地元への思いも強く「長野県をPRするために発信したい」と意欲をみせた。
明るくストレートな性格でメディアへの露出も多く、人気もある出口。引退会見では「ぶっちゃけトーク」までは出なかったが、妹とのやり取りでは会場を笑わせる場面も。テレビが中心だった会見も、そんなキャラクターだからか。今後の活動について話した最後に「お仕事ください!」。浮き沈みある柔道人生を出口らしく締めくくった。(荻島 弘一)
(THE ANSWER編集部)
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