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実は世界5位の日本…120年ぶり五輪採用のラクロス 「夢を届けたい」元プロ選手が挑んだ“改革”

2028年ロサンゼルス五輪の追加競技・ラクロスの国際大会「KPMG SEKAI CROSSE」(3月21日、富士通スタジアム川崎)の記者会見が19日、都内で行われた。米国プロリーグのトップ選手を招き、五輪仕様の6人制で真剣勝負が繰り広げられる。日本初のプロラクロス選手で大会代表を務める山田幸代氏(43)が競技普及への思い、五輪でのメダル獲得に向けた日本の現在地を語った。

「KPMG SEKAI CROSSE2026」記者会見で大会への思いを語る山田幸代大会代表【写真:編集部】
「KPMG SEKAI CROSSE2026」記者会見で大会への思いを語る山田幸代大会代表【写真:編集部】

KPMG SEKAI CROSSE記者会見

 2028年ロサンゼルス五輪の追加競技・ラクロスの国際大会「KPMG SEKAI CROSSE」(3月21日、富士通スタジアム川崎)の記者会見が19日、都内で行われた。米国プロリーグのトップ選手を招き、五輪仕様の6人制で真剣勝負が繰り広げられる。日本初のプロラクロス選手で大会代表を務める山田幸代氏(43)が競技普及への思い、五輪でのメダル獲得に向けた日本の現在地を語った。

 ラクロスは2年後のロサンゼルス五輪で追加競技となり、実に120年ぶりの五輪復帰する。新たなファンを取り込む大きなチャンスを迎える。

 山田氏は「ラクロスは日本に入ってきて30数年と、まだ若いスポーツ。知らない子どもたちがたくさんいると思う。次の世代にラクロスを伝え、子どもたちが『こうなりたい』と思える夢を届けたい」と思いを語った。

 ラクロスの五輪復帰へ、山田氏は国際競技連盟である「ワールドラクロス」の一員としてルール策定に関わってきた。時代に即した“改革”で、新たなフォーマットづくりに携わってきた。

 最も顕著なのが人数だ。通常は10人制だが、五輪では6人制(SIXES)となった。

 コートサイズも縮小された(10人制が100~110メートル×60メートル、6人制が70メートル×36メートル)。試合時間も60分(15分×4)から32分(8分×4)に短縮された。さらに攻撃側は30秒以内にシュートを打たなければならない「ショットクロック」を導入。短時間で攻守がエキサイティングに切り替わるスピード感を追求した。見る側も意識し、1908年以来となる五輪に採用された。

 日本は男女とも世界ランキング5位に位置する。メダル獲得に向けた現在地はどうなのか。

 山田氏は「オリンピックでメダルを取れる力はある」と言う。「日本のラクロスは確実に強くなっている。選手が高い目標を持てる環境も整ってきた。世界で目指す場所が明確になってきた」と成長を実感する。

 一方で課題も挙げる。「日本は大学を中心に10人制が主流。ただ五輪は6人制。切り替えをもっと早い段階で進められれば。世界の成長スピードが速いのは実感している」と冷静に分析する。

 「KPMG SEKAI CROSSE」は17年の第1大会から今回で7回目を迎える。もともと10人制の大会だったが、6人制へ移行した。山田氏は「(大学など)学生たちは10人対10人で情熱をかけている。オリンピックの強化へ、私たちがアウトサイドから何ができるかを考えると、まずは6対6を私のところ(の大会)から始めてみようというところ」と説明した。

 男子は150キロ超のシュートと激しいボディコンタクトから「地上最速の格闘球技」とも称されるラクロス。ボディコンタクトが制限される女子は、華麗なパスワークと戦術性、切り替えの速さが魅力。大学から競技を始める選手が多いのも特徴で、日本ラクロス協会の登録者数は約1万3000人だ。

 山田氏には揺るがぬ夢がある。「私の中で子どもたちから『ラクロス選手になりたい』と言ってもらえるスポーツにしたい」。この「KPMG SEKAI CROSSE」を設立したのも、世界レベルのラクロスを日本で肌で感じてもらうためだった。

 五輪はゴールではない。その先にあるラクロスの未来を思い描いている。

(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)



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