フェデラー、全英優勝で世界1位奪還への序章 ナダルとの「二強時代」再来の予感
現1位のマレーは最大5460ポイント失効の可能性、ナダルとの一騎打ちが濃厚に
その根拠は、トップ2のアンディ・マレー(英国)とラフェエル・ナダル(スペイン)、そしてフェデラーの置かれている状況の違いにあるようだ。
フェデラーは昨年のウィンブルドン後に休養したため、後半戦に失効するポイントがない“アドバンテージ”を持っている。それに対し、腰の不調でウィンブルドンは準々決勝で敗退した現世界ランク1位のマレー(9390ポイント)は、大会前にも腰の痛みで2つのエキシビションマッチへの出場を回避。コンディション次第では後半戦欠場のシチュエーションも考えられる状況で、ATP公式サイトによれば最大で5460ポイントを失効する可能性があるという。
一方で世界ランク2位のナダルは、6月の全仏オープンで優勝するなどクレーコートの大会でポイントを重ね、ウィンブルドン開始前で7285ポイント。4回戦でジレ・ミュラー(ルクセンブルク)に敗れて獲得できたのは180ポイントだったが、フェデラー同様に昨季に故障で終盤戦を欠場しており、年内に失効するポイントは370に止まっている。
特集では「フェデラーは年間世界ランク1位の座を巡り、(フェデラーと)ナダルとの1対1のバトルの様相を呈し、加熱することになる」と、再び“二強時代”が到来する予想している。
来月8日に36歳の誕生日を迎えるフェデラーは再び男子テニス界の頂点に立てるか。世界中が注目している。