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侍クローザー候補の降板…井端監督が試された緊急対応 「起きないのが一番」でも用意していた道

野球日本代表「侍ジャパン」は27日、中日との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 名古屋」(バンテリンドーム)に5-3で勝利した。3月6日に初戦を迎えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)連覇へ向け、この試合で試されたのが緊急対応だ。守護神と期待される大勢投手(巨人)が9回に13球を投げたところで足を攣り降板。高橋宏斗投手(中日)を急遽マウンドへ送り、なんとか勝利をつかみ取った。井端弘和監督が「起きないのが一番」と口にしながらも作っていた「道」とは。

9回に登板した大勢【写真:加治屋友輝】
9回に登板した大勢【写真:加治屋友輝】

ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 名古屋

 野球日本代表「侍ジャパン」は27日、中日との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 名古屋」(バンテリンドーム)に5-3で勝利した。3月6日に初戦を迎えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)連覇へ向け、この試合で試されたのが緊急対応だ。守護神と期待される大勢投手(巨人)が9回に13球を投げたところで足を攣り降板。高橋宏斗投手(中日)を急遽マウンドへ送り、なんとか勝利をつかみ取った。井端弘和監督が「起きないのが一番」と口にしながらも作っていた「道」とは。

 試合終了から20分以上、指揮官は記者会見場に現れなかった。大勢の状態について、コーチやトレーナーからの報告を受けていたとみられる。今大会は平良海馬(西武)、石井大智(阪神)、松井裕樹(パドレス)と、救援投手の負傷、出場辞退が続いていただけに「(大勢は)ちょっと攣ったというだけ。大事には至らないのかなと思います」という言葉には安堵の色がにじんだ。

 5-2とリードした9回、大勢は2安打を浴び、2死一、二塁と走者を背負ったところで異変が発生。トレーナーを伴ってベンチへ向かうとそのまま降板した。急遽登板した高橋は中日の同僚・石川に中前適時打を許し1点を返されたものの、後続を断って試合を締めた。

緊急登板した高橋宏斗(右から2番目)【写真:加治屋友輝】
緊急登板した高橋宏斗(右から2番目)【写真:加治屋友輝】

 井端監督はこの場面での高橋の状況を「元々、何かあった時の予備に入れていたので」と説明する。マウンドでも肩を温め、なんとか最小失点で切り抜けた。「明日は起こらないように」「起きないのが一番」と繰り返すものの、本番でもこうした状況は起こり得る。役割の一つとして頭に入れておくかどうかで、勝敗が分かれることもあるのだ。高橋のスクランブル起用を「本番でも可能性はある。全員でカバーしていくしかないので」と、選択肢の一つに入れている。

 そして当の高橋は「不安は……ありましたね」と正直な思いを口にした。ブルペンでは2球だけ投げ、マウンドに向かった。やはりスイッチの入れ方は難しかったという。

「練習の通りになるかな、っていう思いで投げてましたし。自分の、なんて言うか……不甲斐なさというか、ああいうところでもまた対応したいなという気持ちになりました」

 厳しい状況でのマウンドでも、もっといい投球ができたのではと自問自答する23歳。お互いをカバーして勝ちに繋げるチームが、ひとつ貴重な経験を積んだ。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)



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