ドラフトから一夜明けて記者会見、本拠地入りで「ルイコール」の大歓迎

　米プロバスケットボール（NBA）のドラフト会議は20日（日本時間21日）、八村塁（ゴンザガ大）が日本人初となる1巡目でウィザーズから全体9位指名を受けた。日本のバスケ史に新たな歴史を刻んだドラフトから一夜明けた21日（同22日）、八村はワシントンの本拠地キャピタルワン・アリーナで記者会見。球団公式ツイッターは、八村が会場入りする様子を動画で公開し、ファンから「ルイコール」で熱烈な歓迎を受けている。

　熱狂ぶりに期待値の高さが表れている。運命のドラフトから一夜。八村は記者会見に出席するため、本拠地のキャピタルワン・アリーナに到着した。車から降りると、スマホを構える大勢のファンやテレビカメラが、日本の逸材をここぞとばかりに撮影。玄関まで花道のように迎えられた八村は、歓声を受けながら照れくさそうにゆっくりと歩いた。

　ボルテージの上がったファンたちは「ルイ！　ルイ！　ルイ！」と大合唱。入口頭上の看板には「WELCOME TO DC RUI HACHIMURA」のメッセージとともに「八村塁選手、DCへようこそ」と日本語でも記されていた。

　ウィザーズの公式ツイッターは「DCファミリーにようこそ！」の文面とともに動画を公開。コメント欄には「ちょっと日本語の勉強を始める」「とってもクール。彼がどんなことをやってくれるのかワクワクしている」「ウェルカム、ウェルカム、ウェルカム」「この選手を応援する！」などと歓迎の声が相次いだ。

　早くもファンの心をつかんだ八村。だが、歓迎しているのはファンだけではない。球団公式ツイッターは、所属するPGジョン・ウォールとフェイスタイムでやりとりする動画も公開した。ウォールは2010年ドラフトで全体1位指名を受けて入団したスーパースター。八村は、オールスター常連の先輩と何気ない会話を交わしながら、早くもエールを送られた。

「ありがとう」などと流暢な英語で返答。両者が同じコートに立ち、得点が生まれる日も近いだろう。世界最高峰の舞台に上がる八村への期待が高まるばかりだ。