元選手のサーブをスカート姿の男性ファンが返球 全英で”笑撃”「革新的」
テニスのトップ選手が集うウィンブルドンは佳境を迎えているが、女子ダブルスの招待試合で、観客席の男性ファンがコートに立ち、選手のサーブを打ち返す珍場面が発生。大会公式ツイッターが動画付きで紹介し、ファンからは「スポーツ界の革新的な瞬間だ」「最高に面白いダブルスだ」と驚きの声が挙がっている。
女子ダブルス招待試合…クライシュテルスの粋な計らいでスタンドのファンがコートへ
テニスのトップ選手が集うウィンブルドンは佳境を迎えているが、女子ダブルスの招待試合で、観客席の男性ファンがコートに立ち、選手のサーブを打ち返す珍場面が発生。大会公式ツイッターが動画付きで紹介し、ファンからは「スポーツ界の革新的な瞬間だ」「最高に面白いダブルスだ」と驚きの声が挙がっている。
想定外の出来事が起こったのは、14日に行われた女子ダブルス招待試合、キム・クライシュテルス、レネ・スタブス組—アンドレア・イエガー、コンチタ・マルティネス組の一戦だった。
4人はすでに現役を引退しているが、クライシュテルスはシングルスでグランドスラム優勝4回、スタブスはダブルスで同4回、マルティネスは1994年のウィンブルドンでシングルス優勝を果たし、イエガーも混合ダブルスで全仏オープンを制した経験を持つ元スター選手たちだ。
試合観戦に訪れたファンとの交流を図るため、クライシュテルスは自身のサーブを受ける人をスタンド内から募集することを提案。ふっくらしたお腹に、緑色のTシャツに短パン、スニーカーというラフな格好をした男性が名乗り出て、コート内に招き入れられた。
しかし、「最も格式高い大会」とも称されるウィンブルドンでは、選手は全身白のテニスウェアの着用が義務付けられている。男性の服装は“ドレスコード”に反するため、クライシュテルスは自身のバッグから白いスカートのスペアを取り出し、男性に履くよう促した。
下半身にスカート、上半身にも白の長袖シャツをまとい、晴れて“ウィンブルドン仕様”となった男性だが、女性用のウェアとあってフィット状態はピチピチ。リターンに備えてベースライン際に構える“滑稽”な姿に、クライシュテルスは懸命に笑いをこらえた。