強烈肘打ち、主審ゴング聞き損ね… WBSS大荒れ試合に海外波紋「無効試合にすべき」
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)クルーザー級準決勝は15日、マイリス・ブリエディス(ラトビア)がクジシュトフ・グロワキ(ポーランド)を3回KOで下し、決勝進出した。しかし、この試合では2回に後頭部への攻撃にブリエディスが肘打ちで反撃し、相手の顎を直撃。
クルーザー級、肘打ちから騒動に…主審がラウンド終了のゴング気づかず、ダウン発生
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)クルーザー級準決勝は15日、マイリス・ブリエディス(ラトビア)がクジシュトフ・グロワキ(ポーランド)を3回KOで下し、決勝進出した。しかし、この試合では2回に後頭部への攻撃にブリエディスが肘打ちで反撃し、相手の顎を直撃。直後にはラウンド終了のゴングを主審が聞き損ね、試合が続行されてグロワキがダウンした。後味の悪い試合となり、海外では「エルボーが当たった」「無能な主審に欺かれた」と波紋が広がっている。
バンタム級では井上尚弥(大橋)も出場する世界一決定戦で、なんとも後味が悪い試合となってしまった。発端となったのは2回残り30秒。接近戦からグロワキが放った左フックが後頭部に入るような形になった。これに腹を立てたのか、ブリエディスは身を起こすように右肘を相手の顔に向け、そのまま顎に入った。たまらずグロワキはリングに倒れ込み、会場は騒然となった。
ただ、これにとどまらない。一旦休憩を入れた後に試合を再開させると、ブリエディスが2回終了目前で強烈な右でダウンを奪うも、グロワキは立ち上がった。ここでゴングが鳴る。2回終了のはずだったが、あろうことか主審は気づかず、試合を続行させたのだ。けたたましくゴングが鳴り響く中、試合に集中していたブリエディスは再び、ダウンを奪取した。
主審はそのままカウントを数えたが、グロワキは立ち上がって試合を続行。リングサイドの関係者が主審に対し、ゴングが鳴っていることをアピールする中、ようやく事態に気づいた主審はやっと2回終了を宣告したのだ。納得がいかないグロワキ陣営は主審に抗議したが、そのまま3回が開始。受ける必要のないダウンのダメージがあったのか、グロワキは直後にKO負けを喫した。