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「本当の勝者は君だ」 涙の日本女子を各国ライバル7人が抱擁…挑戦が生んだ屈指の名シーン【2022北京五輪】

今回で25回目の冬季五輪となるミラノ・コルティナ五輪。1924年の第1回大会から、見る人の心を揺さぶる出来事が数多く生まれてきた。98年の長野五輪から正式種目となったスノーボードには、結果よりも新たな技への挑戦を尊ぶ文化がある。22年の北京大会。女子ビッグエアに出場した日本の岩渕麗楽(れいら)が繰り出した女子初の超大技と、それを称える選手たちの行動は、今も語り継がれる名シーンとなった。

北京五輪の女子ビッグエアで岩渕麗楽(中央)を称える各国の選手たち【写真:ロイター/アフロ】
北京五輪の女子ビッグエアで岩渕麗楽(中央)を称える各国の選手たち【写真:ロイター/アフロ】

2022年北京五輪、スノーボード女子ビッグエア決勝

 今回で25回目の冬季五輪となるミラノ・コルティナ五輪。1924年の第1回大会から、見る人の心を揺さぶる出来事が数多く生まれてきた。98年の長野五輪から正式種目となったスノーボードには、結果よりも新たな技への挑戦を尊ぶ文化がある。22年の北京大会。女子ビッグエアに出場した日本の岩渕麗楽(れいら)が繰り出した女子初の超大技と、それを称える選手たちの行動は、今も語り継がれる名シーンとなった。

 北京五輪のスノーボード女子ビッグエア決勝は2月15日に行われ、日本勢は17歳の村瀬心椛(ここも)が合計171.50点で銅メダルを獲得。冬季五輪の日本女子最年少メダリストとなる快挙を達成した。一方で、メダル争い以上に会場を熱狂させたのが、4位入賞の岩渕が最後に見せた「挑戦」だった。

 2回目を終えて4位につけていた岩渕は、勝負の3回目に女子初の超大技「トリプルコーク」を繰り出した。見事に3回転を決めて両足で着地したものの、勢いで弾んで惜しくも尻もちをついた。その直後だ。滑り降りてきた岩渕に対し、米国やカナダなどのライバル選手ら総勢7人が次々と駆け寄った。互いに抱き合い、岩渕を称賛する姿は、まさに競技の神髄を示す感動の光景となった。

 2大会連続で4位。惜しくもメダルに届かなかったが、岩渕は「また4位になってしまって、悔しい気持ちの方が強いけど、最後にチャレンジできてよかった」と涙。各国の選手に称賛されたことについて「一緒に競ってきた選手たちが、一緒に喜んでもらって良かったです」と語った。

 一方で男子ビッグエアの金メダリスト、スー・イーミン(中国)が「本当の勝者は君だ。すごすぎる。ここでこんな大技に挑戦できる人はいないよ。誇りに思う。ここでトリプルなんて誰にも挑戦できないよ」と声をかけるなど、岩渕をたたえる声が現場にも、ネット上にもあふれた。

 ミラノ五輪にも出場した岩渕は、女子ビッグエアで11位。今回も果敢に大技に挑む姿勢を見せた。

(THE ANSWER編集部)

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