死闘の錦織、足りない睡眠を払拭 重要な試合中の目の開き「本当は8、9時間と寝たい」
理想に足りなかった睡眠時間「試合で目がぱっちり開くか開かないが決まる」
地元フランスの声援を一身に受ける対戦相手を前に「常にプレッシャーを感じる中でサービスゲームをプレーしていた」と明かす。前日は1度しかダブルフォルトがなかったが、この日は第5セットだけでも3本記録。「足が思うように動いてくれなかった」と言う通り、何度も握り拳で足を叩く姿が見られた。互いにミスが増える中、「本当に最後の方にやっとストローク戦で主導権を握っていた感じがした」というわずかな感覚をグッと引き寄せ、死闘を制した。
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前日は薄暮でボールがほぼ見えなかったが、「リターンがすごく冴えていた」と好感触を得て終えた。「本当は8時間、9時間と寝たいですけど」というが、実際に寝たのは「7時間半くらい」。理想に30分から1時間届かなかったが、「一番気にしていることは、しっかり寝ることかもしれません」「睡眠で、試合の時に目がぱっちり開くか開かないが決まってくる」という錦織にとっては重要問題。わずかに足りなかった睡眠が、この日の苦戦の繋がったのかもしれない。
4日の準々決勝では、これまで2勝10敗と大きく負け越している世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。「クレーでは一番強い選手」という全仏制覇11度の猛者を相手に、再び気力で勝ち抜けたい。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)