前日はフェデラーと実戦さながらの打ち合いで最終調整

　初夏のパリで開催されているテニスの4大大会・全仏オープン（テレビ東京系で地上波独占放送）。大会4日目の29日は、第7シードの錦織圭（日清食品）が2回戦に登場し、ジョーウィルフリード・ツォンガ（フランス）と対戦する。元世界ランク5位のツォンガは、2015年全仏の準々決勝で対戦し、フルセットの末にベスト4入りを阻まれた相手。初戦突破後に「脅威」と話していた相手に、どんなテニスで臨むのか。

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　前日28日は、かねてより「憧れの選手」と話すロジャー・フェデラー（スイス）を相手に練習に臨んだ。序盤は軽めのラリーでフォアやバックなど互いにショットを確かめ合い、サーブを打ち合った。小休止をはさんだ後半には、試合形式で実戦さながらの打ち合いを披露。豪華な顔合わせに、海外メディアやファンはもとより、海外選手も足を止めて練習に見入る場面があった。

　あいにく雨が降ったり止んだりする悪天候だったが、練習を終えた後の錦織は晴れ晴れとした笑顔。同じユニクロをスポンサーに持つ“同門”練習で、ツォンガ戦に向けて弾みをつけた。

　ツォンガとの対戦成績は、ここまで錦織が5勝3敗とリードする。だが、戦いの舞台となるフランスは相手の地元。さらに、昨年左膝を手術した影響などで現在は世界ランク82位だが、かつては5位まで上った実力者だ。身長188センチ、体重91キロの体格を持ち、錦織は「勝つイメージはある」と話すが、同時に「トップクラスのフォアとサーブがあるし、前に出るのも上手い」と警戒を緩めない。

　これまで全仏では準々決勝に2度進出したが、ベスト4には届いていない。20代最後の今年。“因縁”のツォンガを倒して、越えられなかった壁を乗り越えたい。