坂本花織、全日本5連覇を後押ししたファンの行動

　今季限りでの現役引退を表明しているフィギュアスケート女子の坂本花織（シスメックス）は、21日まで行われた2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権で5連覇を達成し、五輪代表も決めた。それを後押ししたファンの行動に、坂本が感謝のメッセージを寄せている。

　坂本は最後の全日本でも圧倒的な輝きを放った。抜群のスピードから次々とジャンプを成功。SPもフリーもトップ。合計234.36点で5連覇を達成し、五輪代表を決めた。演技後は涙を流し、顔を覆った。忘れられない大会となった。

　所属のシスメックスが公式インスタグラムで、坂本のメッセージを公開。「全日本選手権、無事に終了いたしました。たくさんの応援本当にありがとうございました“これぞ有終の美！”と言えるくらい、大満足の全日本選手権でした」と感謝をつづった。

　その後押しになったのが「KAORI」とネームが入ったオレンジ色のバナータオルだ。会場では飛ぶように売れ、坂本が氷に乗るとファンが一斉に掲げた。メッセージでも「たくさんのひまわりを咲かせてくださり、ありがとうございました　3日間即完売。本当に嬉しいです！一生忘れられない景色を見ることが出来ました」と感激している。

「皆さんの温かさがすごく心に沁みて目頭が熱くなりました　こんなにもたくさんの方が応援してくれてるんだととても実感しました。それと同時に今回の全日本で初めて（あ、この景色も最後なのか。）という寂しさも湧いてきました」

　坂本のシーズンは、2月の五輪を目指して続いていく。「（バナーは今後通販でもお買い求めできます！買い損ねた方はぜひ！　もう振る機会がなくてもお茶の間アリーナ席で振ってください）」とひそかに“販促”にも励んでいた。