ファンに刻まれた武豊の言葉「本当に苦しい思いを…」 有馬で復活、ダービー馬と乗り越えた試練
中央競馬の一年の総決算、第70回のG1有馬記念は28日、中山芝2500メートルを舞台に争われる。25日には枠順も決定し、ムードも高まってきた。2年前の2023年、劇的な人馬の復活レースは、今も競馬ファンの心に刻まれている。

G1有馬記念28日に発走
中央競馬の一年の総決算、第70回のG1有馬記念は28日、中山芝2500メートルを舞台に争われる。25日には枠順も決定し、ムードも高まってきた。2年前の2023年、劇的な人馬の復活レースは、今も競馬ファンの心に刻まれている。
2年前の有馬記念。ドウデュースの背には、武豊がいた。
22年の日本ダービーで世代の頂点に立つなど、人馬一体のコンビに試練が訪れたのは23年の秋だった。同年の天皇賞・秋当日、武豊は5R終了後に下馬した際、馬に右足を蹴られて負傷。戸崎圭太に乗り替わりとなり、ドウデュースは7着に敗れた。
次のジャパンカップにも武豊の回復は間に合わず、戸崎の手綱でドウデュースは4着。人馬とも悔しい状況だったが、武豊は有馬記念の1週前に復帰し、何とか大一番に間に合わせた。
当日は2番人気。3枠5番から発進すると、タイトルホルダーが逃げる展開の中、前半はゆったり後方待機。残り600メートルで外から進出すると、中山を埋めたファンのボルテージが上がった。
武豊のムチに応えて鋭く伸びたドウデュースはタイトルホルダーをかわし、2着のスターズオンアースを半馬身退けた。
レース後のインタビュー。「ドウデュースも私も、帰ってきました!ダービーの後、本当に苦しい思いをしていたので。この馬はこんなもんじゃないと思って、ずっとここまできて。ドウデュースが一番強いと思って乗りました」。劇的なレースともに武豊の言葉もまた、ファンの心に刻まれている。
ドウデュースは昨年の有馬記念で、レース2日前に無念の出走取消。武豊も体調を崩し、有馬ウィークの騎乗をとりやめた。あれから1年。メイショウタバルとのコンビで、武豊がまた競馬ファンを魅了する。
(THE ANSWER編集部)
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