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280億予想から急落…村上宗隆に「何が起きたのか」 米メディア報じた53億移籍のワケ

ポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を目指していた村上宗隆内野手は、ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億6300万円)で契約。22日(日本時間23日)、入団会見に臨んだ。移籍手続きの開始当初は総額「9桁(1億ドル=約157億円以上)」の大型契約も取り沙汰されていたが、なぜここまで規模が縮小したのか。米メディア「ヤフースポーツ」がその背景を分析している。

ホワイトソックスの入団会見に臨んだ村上宗隆(右)【写真:ロイター】
ホワイトソックスの入団会見に臨んだ村上宗隆(右)【写真:ロイター】

米メディアが分析、移籍決定が期限ギリギリになった理由

 ポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を目指していた村上宗隆内野手は、ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億6300万円)で契約。22日(日本時間23日)、入団会見に臨んだ。移籍手続きの開始当初は総額「9桁(1億ドル=約157億円以上)」の大型契約も取り沙汰されていたが、なぜここまで規模が縮小したのか。米メディア「ヤフースポーツ」がその背景を分析している。

 同メディアは「ムネタカ・ムラカミに何が起きたのか? 1億ドル規模の契約が見込まれていた選手が、3400万ドルで合意に至った経緯」という記事で目を向けている。今回の契約について「ローリスク・ハイリターンの移籍だ」と評し、「ムラカミが加入したとしても、ホワイトソックスの年俸総額は微々たるものだ。最悪のシナリオでも、大惨事にはならないだろう」と伝えた。

 25歳という若さで移籍市場に出た村上は、NPB出身者としては突出した長打力が注目を集めてきた。同記事は「契約金とスワローズへの譲渡金を合わせれば、MLB球団にとって1億ドル規模の出費になるのが大方の見方だった」と指摘。中には8年総額1億8000万ドル(約280億9000万円)と予想するメディアもあった。

 最大の懸念材料となったのは、ストライクゾーン内の投球に対するコンタクト能力だ。村上のコンタクト率はヤクルト時代も一貫して70パーセント台前半。大リーグでは平均が82パーセント前後で、80パーセントを割り込んだ選手は6人しかいなかったというデータを示し「ムラカミの実際の市場価値は業界の予想とは大きく異なっていた。球団側はストライクゾーン内での空振り率の高さに尻込みしたのだ」と結論付けている。

 さらに「これは現在、獲得に沸いているホワイトソックスにも当てはまる。これほど大きな懸念を抱えた打者と長期契約を結ぶ意思のある球団はなかった」とした。

 また、守備での将来性が不透明だったとも指摘。「世間では三塁手として議論されていたが、専門家は一塁手と見ていた。それも特筆すべき守備力ではない。もし最低限の守備力があれば、攻撃面のリスクも受け入れやすかったかもしれない」と説明した。

 ポスティング期限直前まで交渉の情報が乏しかったことについても、代理人による情報遮断ではなく「単に関心が欠如していたためであるのは明らかだ」と厳しい見解を示している。

(THE ANSWER編集部)



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