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ヤクルトに舞い込んだ10億円 海を渡った「通常獲得できない才能」 米ESPN報道「希望もたらす」

米大リーグのホワイトソックスは21日(日本時間22日)、ヤクルトからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた村上宗隆内野手と2年契約を結んだと発表した。米スポーツ専門局「ESPN」によると、契約条件は総額3400万ドル(約53億5300万円)。古巣のヤクルトには657万5000ドル(約10億3500万円)の譲渡金が支払われる見込みだという。

ホワイトソックスへの移籍が決まった村上宗隆【写真:産経新聞社】
ホワイトソックスへの移籍が決まった村上宗隆【写真:産経新聞社】

村上宗隆、低迷ホワイトソックスと53億円契約

 米大リーグのホワイトソックスは21日(日本時間22日)、ヤクルトからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた村上宗隆内野手と2年契約を結んだと発表した。米スポーツ専門局「ESPN」によると、契約条件は総額3400万ドル(約53億5300万円)。古巣のヤクルトには657万5000ドル(約10億3500万円)の譲渡金が支払われる見込みだという。

「ESPN」は、ジェフ・パッサン記者の署名で「日本の本塁打記録保持者、ムネタカ・ムラカミがホワイトソックスに加入」という記事を掲載した。まだ25歳の村上について「今冬のフリーエージェント市場で、おそらく最も魅力的な選手だった」と紹介した。

 今季60勝102敗と低迷したホワイトソックスにとって「通常では獲得できないような才能をつかんだ」「(村上が)有望な若手が並ぶラインナップに加わることは、さらなる希望をもたらすだろう」と、チーム再建の中心になることを期待したものとみている。

 村上がNPBでの8シーズンで通算246本塁打を記録した点に注目し、2022年には56本塁打で「1964年のサダハル・オーによる日本出身選手の記録を塗り替えた」と紹介。今季は故障に苦しみながらも、56試合で22本塁打、打率.273、出塁率.379、長打率.663の成績を残したと伝えた。

 今回の契約について、より低い平均額での長期契約という選択肢もある中で「メジャーの優れた投球に適応する能力を証明するため」高額な短期契約を選択したという。ホワイトソックス側は、村上の年俸と譲渡金を合わせて総額4057万5000ドル(約63億8800万円)を投じ、ヤクルトには譲渡金として657万5000ドルが支払われると報じられた。

 2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、メキシコとの準決勝で逆転サヨナラ二塁打を放った活躍も報じられた。ホワイトソックスは今季のチーム本塁打が165本で、ア・リーグ15チーム中の14位。深刻なパワー不足に喘ぐ打線に村上は迎え入れられる。若き主砲の挑戦が、いよいよメジャーの舞台で幕を開ける。

(THE ANSWER編集部)

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