フィギュア地上波中継でまさかの光景「やっちゃダメと思っていたけど…」 万感200点超え、樋口新葉が背中で感じたもの
フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権最終日は21日、東京・代々木第一体育館で行われた。女子フリーで各選手が感動の演技を繰り広げる中、最後の全日本となった樋口新葉(ノエビア)は、合計203.06点で8位。200点超えを果たしたリンク上で、まさかの光景が話題になった。

フィギュアスケート全日本選手権
フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権最終日は21日、東京・代々木第一体育館で行われた。女子フリーで各選手が感動の演技を繰り広げる中、最後の全日本となった樋口新葉(ノエビア)は、合計203.06点で8位。200点超えを果たしたリンク上で、まさかの光景が話題になった。
「今までで一番良かったんじゃないか」と悔いなくフリーを終えた直後。全てを出し切った樋口は、歓声と拍手の中でリンクに突っ伏すと、そのまま仰向けに。大の字で代々木第一体育館の天井を見つめた。
「いつも本当はあのくらい疲れているんですけど(笑)。やっちゃダメだと思っていたんですけど、最後だから『いっか』と思って大の字になりました」
地上波中継もされた大舞台。フィニッシュ後に見せたこの姿は大きな話題になった。
今季限りでの引退を表明。リンクでは笑顔だったが堪えきれなかった。岡島功治コーチに出迎えられ、ハグを交わすと涙。感謝の思いがあふれ出た。万感の200点超え。右足の怪我にも苦しんだ今季、困難に打ち勝った証明を残した。
「足の痛みが消え切らず悔しかったんですけど、どんな状況でも自分のベストを出すと思って滑ってきた。思い描いたものとは違ったけれど、全日本で納得いく演技ができた。そういう最後はなかなかないし、自分の中では納得している。あれ以上はなかったなと思います」
今後については「(試合が)あれば出たいけど、自分のメンタル次第かなと思う」と説明。大の字になっての感想は「冷たかったです(笑)」。2022年北京五輪出場、18年世界選手権では2位に。坂本花織らとともに日本女子を引っ張ってきた実力者が、最後の全日本を悔いなく終えた。
(THE ANSWER編集部)
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