野球専門ポッドキャスト番組に出演

　今季の米大リーグは、ドジャースのワールドシリーズ連覇で幕を閉じた。充実布陣に潤沢な資金に「不公平だ」という他チームのファンも。レッズやナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏からは珍提言が飛び出した。

　野球専門ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演したボウデン氏。司会のA.J.ピアジンスキー氏から「（ドジャースが）贅沢税に費やした金額は、どこかのチームの給与総額よりどれくらい多いと言っていたっけ？」と問われると、「16球団の給与総額だね」と回答。年俸総額が一定の基準を超えると課される税金だけでも、大半のチームの年俸総額を上回っていると伝えた。

　大谷翔平、山本由伸、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンら充実のメンバー構成を支える潤沢な資金。ピアジンスキー氏は「ワールドシリーズで優勝すれば、それだけで全てが報われるってことだ。いくら費やしても構わない」「ドジャースのファン、ドジャースのオーナー、ドジャース関係者は誰も、いくら使ったかなんて気にしていない。なぜなら彼らには2つのリングがあるからだ」と指摘した。

　ボウデン氏はドジャースが他のどのチームよりも儲けているとし、舵取りするフロントオフィスを「本当に仕事のできる人たちだ」と称賛。「確かに彼らは最高給の選手にはお金を使うが、使う時もその選手の市場価格以上の金額は払わない」とも説明した。

“金満”ぶりに他球団ファンからは不満の声も聞かれる。同氏は「例えばパイレーツのファンが怒って『これは不公平だ』と言うのを知っている」「市場で下位15のチームはここ10年ワールドシリーズで優勝していない」などと続けた。

　そして、同氏からは珍提言も。「パイレーツファンのまま引退することもできるが、ドジャースに乗り換えることもできる。もし自分のチームの優勝を見たいなら、今ドジャースが今年もワールドシリーズで優勝する一番のチャンスを持っている。だから勝ちたいなら、ファンとして好きなチームを応援すればいい。地元のチームを応援する必要はない。彼らはピッツバーグに来て、打ち負かすだろう。だから、それがそんなに気に障るなら、ドジャースファンになっちゃえよ。それでいいんだよ」と話していた。