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中国卓球協会の声明に落胆「国のために…」 男女エースの棄権で母国ファン「目覚めるべき」

卓球のWTTツアー上位選手が集うWTTファイナルズ香港は14日に閉幕。男子シングルスでは、世界ランク5位の張本智和(トヨタ自動車)が、同4位のトルルス・モーレゴード(スウェーデン)を決勝で下し、悲願の初優勝を飾った。一方で、中国は男女エースがともに棄権。中国ファンからは連戦が続く状況や選手への重圧に疑問の声が向けられている。

WTTファイナルズ香港に出場するも棄権をした中国の孫穎莎(左)と王楚欽【写真:World Table Tennis提供】
WTTファイナルズ香港に出場するも棄権をした中国の孫穎莎(左)と王楚欽【写真:World Table Tennis提供】

WTTファイナルズ香港

 卓球のWTTツアー上位選手が集うWTTファイナルズ香港は14日に閉幕。男子シングルスでは、世界ランク5位の張本智和(トヨタ自動車)が、同4位のトルルス・モーレゴード(スウェーデン)を決勝で下し、悲願の初優勝を飾った。一方で、中国は男女エースがともに棄権。中国ファンからは連戦が続く状況や選手への重圧に疑問の声が向けられている。

 今大会での優勝が期待された中国の男女エースだったが、男子シングルスの世界1位、王楚欽はモーレゴードとの準決勝前に棄権。さらに、女子の同1位、孫穎莎も準決勝の試合中に棄権。ともにタイトルを逃した。

 中国協会は、声明を発表。中国メディア「毎日経済新聞」は「今後選手の健康を保障し、怪我や病気の予防体制を整備して、選手が長期的に活躍するための支援、サポート業務を引き続きしっかりと実施していくことを表明した」と、詳細を伝えている。

 記事は「代表チームの医療陣の現場での対処と総合的な判断を踏まえ、選手自身の意向も考慮し、コーチ陣とともに検討した結果、選手の健康を確実に守るため、2人の今回の試合の棄権を決定した」と説明。協会はすでに保障体制を敷き、専門の医療スタッフを通して、2人に対して回復のための体系的で科学的なサポートを行っているとしている。

 男女エースの棄権は母国で話題を呼んだ中で、ネット上ではWTTでの連戦、さらには選手にかかる重圧に疑問が続々と上がった。棄権の判断は好意的に捉えられた一方で「選手の健康や命が粗末にされてきたのだ。目覚めるべきだ」「半日で何試合もするのだから、身体がもつはずがない。こんな試合のスケジュールはおかしい」「戦いがハードすぎ」「頑張りすぎた。国のために懸命になりすぎだ」「選手は神じゃない」との指摘が並んでいた。

(THE ANSWER編集部)



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