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賞金8億円G1レースであわや大惨事 馬群の直前で…緊迫の瞬間に地元紙注目「明らかに強い憤り」

競馬の香港国際競走が14日、沙田(シャティン)競馬場で行われた。G1の香港カップ(芝2000メートル)では日本馬も2頭出走する中、レース中のコースに乱入する人物が出現。地元紙は「迅速な判断で危機は回避」と、取り押さえたスターターの行動を称えている。

レース中のコースに乱入する人物が出現(画像はイメージ)
レース中のコースに乱入する人物が出現(画像はイメージ)

G1香港カップ、馬群が直線に向かったところでコースに人影

 競馬の香港国際競走が14日、沙田(シャティン)競馬場で行われた。G1の香港カップ(芝2000メートル)では日本馬も2頭出走する中、レース中のコースに乱入する人物が出現。地元紙は「迅速な判断で危機は回避」と、取り押さえたスターターの行動を称えている。

 スタンド前のコースに、乱入者が現れたのは馬群が最後の直線に向かったタイミングだ。ラチを潜り抜けたのか、大きな紙のようなものを持った茶色い上着を着た人物が芝コースの中に現れた。内ラチ側から登場した関係者がこれを取り押さえ、直後にそのわきを馬群が走り去った。オーストラリアの競馬、スポーツラジオネットワーク「SENTrack」で競馬解説者を務めるギャレス・ホール氏が自身のXに緊迫の場面を公開した。

 香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」はこの事件を「トラック侵入者による恐怖の出来事にもかかわらず、香港競馬史上最も素晴らしい日の一つ」という見出しで伝えた。「ジョッキークラブのスターター、クリス・マクマレン氏の迅速な判断で危機は回避」とも報じている。

 記事はこの乱入者が、11月下旬に香港で発生し、150人を超える死者が出た大火について徹底調査を求めていたと報じている。「混乱寸前の事態も起きていた。ロマンチックウォリアーらG1競走馬が最後の直線へ向かったまさにその瞬間、コース内へ駆け込んだのだ」と当時の状況を伝え「マクマレン氏が迅速に侵入者に対応し、馬群が駆け抜ける間、彼を押さえ続けたことで危機は回避された」と、馬の進行方向に飛び込んだスターターの行動を称えた。

 さらにレースを主催する香港ジョッキークラブのウインフリート・エンゲルブレヒト=ブレスゲスCEOの「コース上で事件が発生しました。本人は明らかに強い憤りを感じており、火災による死亡事故についてさらなる調査を求めたかったようです」「本日のレースを考察する際にはこの点を考慮に入れなければなりませんが、それでもなお、これは香港競馬史上最も輝かしい日の一つであったと私たちは確信しています」という言葉を伝えている。

 このレースには総額4000万香港ドル(約8億円)の賞金がかかっており、地元香港馬のロマンチックウォリアーが1番人気に応え優勝。日本馬はベラジオオペラ(牡5)が2番人気2着。ローシャムパーク(牡6)が4番人気5着だった。

(THE ANSWER編集部)

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