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キケが明かす山本由伸との“カフェの2時間” 「通訳抜きで…」伝えたかった思い

米大リーグ・ドジャースのワールドシリーズ(WS)連覇に貢献した“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手が13日(日本時間14日)、ロサンゼルス近郊のアウトレットモールで行われたイベントに登場。地元局のインタビューに応じ、山本由伸投手との絆を振り返った。

ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス(左)と山本由伸【写真:ロイター】
ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス(左)と山本由伸【写真:ロイター】

アウトレットでインタビューに応じる

 米大リーグ・ドジャースのワールドシリーズ(WS)連覇に貢献した“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手が13日(日本時間14日)、ロサンゼルス近郊のアウトレットモールで行われたイベントに登場。地元局のインタビューに応じ、山本由伸投手との絆を振り返った。

 キケはカリフォルニア州ロサンゼルス近郊にある「シタデル・アウトレット」内のラルフローレンを訪問。地元ラジオ局「KLCA」のレポーター、デビッド・ヴァセイ氏のインタビューに応じた。WSでMVPを獲得した山本の活躍も話題に。移籍1年目の昨季、パドレスとの地区シリーズ第1戦で山本が3回5失点でKOされた後、キケがカフェに誘って2時間も話をしたことが取り上げられた。

 まず今年のWSでの躍動を「本当に誇りに思う。彼がいなければWS優勝はなかった」と称えたキケ。「あの時の会話はザックリ言うと、『君は世界最高の投手だと俺は思う。自分が何者か見せつけてやれ』と伝えただけなんだ。彼はまさにそれをやってのけた」と振り返った。

 山本はWS第2戦で9回1失点の完投勝利。第6戦でも6回1失点で勝利投手になると、第7戦は大ピンチの9回から連投。延長11回まで投げ抜いて胴上げ投手になった。キケは「彼は本当にスーパーマンのマントを羽織って、期待に応えてくれた」と称賛。昨年、カフェに誘った時に「彼自身よりも彼の能力を信じていたと言えるか?」との問いには「たぶんね」と答え、こう続けた。

「だからこそ、チームの環境から彼を連れ出すことに決めたんだ。チームの通訳抜きでね。俺が信じているのと同じぐらい、彼にも自分のことを信じてほしかったんだ。別に自信を失っていたわけではないと思うけど、異国にいて……マウンドは時に世界で最も孤独を感じる場所。だから、チームメートとして俺たちは君を信じているし、君は最高だし、俺たちが後ろについているって伝えたかったんだ」

 山本はこの後、パドレスとの第5戦で5回2安打無失点と好投し、リベンジに成功。結局プレーオフでは2年間で10試合に登板し、7勝1敗、防御率2.25と無類の強さを発揮している。キケは「言った通り、プレーオフでは超人的だったよ」と誇らしげに称えた。

(THE ANSWER編集部)



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