WTTファイナルズ香港

　卓球のWTTツアー上位選手が集うWTTファイナルズ香港は12日、香港で行われた。女子シングルス準々決勝で世界ランク15位の長崎美柚（木下アビエル神奈川）は、同1位の孫穎莎（中国）に0-4で完敗。試合終了直後の笑顔の交流に注目が集まっている。

　11日の1回戦でフルゲーム死闘の末、4-3で伊藤美誠を撃破した長崎。勢いに乗って世界1位に挑んだが、壁は高かった。

　デュースにもつれ込んだ第1ゲームを10-12で落とすと、孫穎莎に圧倒された。追い詰められた第4ゲームは1-11。ストレートで完敗を喫した。

　ファンの視線を集めたのが試合終了直後の光景だ。孫穎莎が長崎に笑顔で話しかけ、長崎にも笑みが浮かんでいた。

　Xには「なに話してたんだろう～～」「孫穎莎選手は国を代表しながらも、日本人にも敬意をもって良識を踏まえていて、本当に素晴らしい選手です」「孫は本当に気持ちがいい選手だよなあ、実力だけじゃない素敵なところが多い」などの声が寄せられた。

　今大会開幕前には、日本選手と楽しそうに過ごす孫穎莎の様子が中国メディアに報じられていた。