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現役ドラフトから這い上がった“大当たり” 球宴出場、侍ジャパン選出も…過去の成功例は

選手の出場機会増を狙ったプロ野球の現役ドラフトが9日に行われる。2022年にスタートして4回目。過去にはのべ37人の選手が移籍し、オールスター出場やベストナイン獲得など“大化け”を果たした選手も。どんな成功例があったのか振り返っていく。

阪神の大竹耕太郎(左)と中日の細川成也【写真:産経新聞社】
阪神の大竹耕太郎(左)と中日の細川成也【写真:産経新聞社】

今年で4回目…過去の移籍で成功したのは?

 選手の出場機会増を狙ったプロ野球の現役ドラフトが9日に行われる。2022年にスタートして4回目。過去にはのべ37人の選手が移籍し、オールスター出場やベストナイン獲得など“大化け”を果たした選手も。どんな成功例があったのか振り返っていく。

 2022年の第1回で、最も大化けを果たしたといえるのがDeNAから中日に移籍した細川成也外野手だ。大砲と期待されたものの、DeNAでの6年間で通算本塁打は6本。それが中日では1年目に打率.253、24本塁打と開花し、オールスター出場も果たした。2年目の昨季は.292、23発でベストナイン獲得し2年連続の球宴出場。今季も20本塁打し、主砲の地位をつかんだ。

 また、ソフトバンクから阪神に移籍した大竹耕太郎投手も、移籍をきっかけに居場所をつかんだ。早大からソフトバンクに育成ドラフト4位で入団。1年目の2018年に支配下登録されたものの、2年目の5勝をピークに5年間で10勝にとどまった。2022年には1軍登板が2試合に終わり、現役ドラフトで移籍した。

 それが阪神では、2023年に12勝、翌年も11勝と2年連続の2桁勝利。今季も16試合で9勝4敗、防御率2.85の好成績で、この間2度のリーグ優勝に貢献。わずか3年で32勝を挙げている。

 2023年に行われた第2回会議で移籍した選手のうち、最も化けたのが日本ハムの水谷瞬外野手だ。ソフトバンクの5年間では1軍出場がない選手だったが、移籍後は1年目の春から定位置を確保。交流戦で史上最高打率となる.438を残し首位打者となり、MVPにも輝いた。球宴出場まで果たし、シーズン通しても打率.287、9本塁打の好成績。今季開幕前にはオランダとの強化試合で日本代表「侍ジャパン」にも選ばれ、シーズンでも打率.277、12本塁打を残した。

 昨オフの第3回では、日本ハムから巨人へ移籍した田中瑛斗投手が大ブレイク。ドラフト2位で入団した日本ハムでは7年間で1軍登板10試合、1勝4敗にとどまったが、巨人では62試合で1勝3敗36ホールド、防御率2.13の好成績。シュートとスイーパーという左右のゆさぶりを武器に、ブルペンを支えた。

 一方で、2022年の第1回会議で移籍した12人のうち、すでに8人がNPBを離れている。細川、大竹以外に残ったオコエ瑠偉外野手(楽天→巨人)もこのオフ退団が発表され、松岡洸希投手(西武→日本ハム)も2度の戦力外通告、育成落ちを経験した。今年はどんな成功者が現れるだろうか。

(THE ANSWER編集部)



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