18歳の大谷翔平を“見くびっていた” ド軍スカウト告白「こんなに優れた打者とは知らなかった」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は今季、打ってはレギュラーシーズン55本塁打、投げても同14試合に登板。二刀流でワールドシリーズ(WS)制覇に貢献し、自身4度目のMVPも獲得した。今では球界屈指の大スターとなったが、メジャー挑戦前には懐疑的な声も。高校からプロ入りした当時について、あるスカウトは「間違いなく、彼がこんなに優れた打者だったと我々は知らなかったよ」と語っている。

ドジャースのスカウティング部門副部長が回顧
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は今季、打ってはレギュラーシーズン55本塁打、投げても同14試合に登板。二刀流でワールドシリーズ(WS)制覇に貢献し、自身4度目のMVPも獲得した。今では球界屈指の大スターとなったが、メジャー挑戦前には懐疑的な声も。高校からプロ入りした当時について、あるスカウトは「間違いなく、彼がこんなに優れた打者だったと我々は知らなかったよ」と語っている。
米経済誌「フォーブス」はドジャースでスカウティング部門副部長を務めるデヴィッド・フィンリー氏の言葉を伝えた。フィンリー氏にとって、WS制覇の一員となったのは今季で7度目。ドジャースでは3度の世界一を経験している。レッドソックスでスカウトおよびゼネラルマネージャー補佐を務めていた2004年、2007年、2013年にも優勝リングを獲得。マーリンズのスカウトだった1997年にも頂点を味わっている。
フィンリー氏は2012年、大谷が岩手・花巻東高でプレーしていた頃から大谷を知っていた。当時はレッドソックスのスカウトで、メジャーを目指していた18歳をマーク。ドジャースとともに移籍先の有力候補として報じられていたが、ひとまず日本球界でプレーすることになった。
「フォーブス」の記事では「もしオオタニがレッドソックスと契約していたら、歴史は変わっていただろう。なぜならスカウトたちは、彼に投球に専念させ、打撃を諦めさせることを望んでいたからだ」と当時を振り返っている。米スカウトの間では投手としての評価の方が高く、二刀流は現実的な選択として考えられていなかったことを伝えている。
「どうなっていたかは誰にもわからないよ」と笑うフィンリー氏は「彼が打てることは知っていた。でも、高校での打撃はプロ野球での打撃とは大きく異なるんだ。間違いなく、彼がこんなに優れた打者だったと我々は知らなかったよ」とコメントしている。打者として日本人初のMLBホームラン王に輝くなど、大谷はメジャーでも屈指の打力を発揮。当時のスカウトがその実力を“見くびっていた”ことを告白した。
フィンリー氏は「彼がどれほど優れているかは知っていたが、彼はまさにゲームチェンジャーだ」とその存在感を表現。「彼は単なるMVPやスーパースターというだけじゃない。彼との契約は球団を変えたんだ。本当にそうなんだよ。我々はそれ以前も優れていたが、彼を擁すること、そして彼がどれほど偉大な世界的スーパースターであるかを考えれば、それは最高のことだ。とても面白く、冗談好きで、いたずら好きで、非常に礼儀正しく、ただただ素晴らしい男であり、明らかに球界にとってのユニコーンだ」と絶賛している。
(THE ANSWER編集部)
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