2008年北京五輪で金、2009年WBCで準優勝

　韓国野球委員会（KBO）は3日、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に向けて1月にサイパンで行うキャンプに、ドジャースやブルージェイズで投げたリュ・ヒョンジン投手（柳賢振、ハンファ）を招集すると発表した。先月韓国代表が戦ったチェコ戦や日本戦では代表入りしておらず、驚きの名前となった。

　韓国代表は来年1月9日から21日まで、サイパンで代表チームの1次キャンプを行う。KBOが組織する戦力強化委員会はこの日、参加する29選手を発表した。投手16人、野手13人で、先月の日韓戦に参加した選手がベースとなっている。ひとまず大リーグに所属する選手は含まれていない。

　ここで驚きの代表復帰を果たしたのがリュ・ヒョンジンだ。2008年の北京五輪では金メダルに貢献した左腕。翌2009年のWBCでも準優勝している。2013年から6年間ドジャースでプレー。2019年には防御率2.32でタイトルを獲得した。その後ブルージェイズでも4年間投げ、2023年を最後に大リーグを離れてハンファに復帰。今季は26試合に先発し9勝7敗、防御率3.23。大リーグ10年間の通算成績は186試合で78勝48敗1セーブ、防御率3.27。主要大会の韓国代表で投げることになれば17年ぶり。1次ラウンドで対戦する日本にとっても気になる名前となりそうだ。

　WBC参加国には3日までに35人の予備名簿提出が求められおり、KBOはWBCを主催するWBCIに対して大リーグ所属選手も含まれた35人の名簿を提出したと発表。最終ロースターの30人は来年2月3日までに確定の予定としている。