WBA王者・堤聖也「客観的に拓真の方が上」 バンタム級参戦の井岡一翔に言及「悔しい部分ある」
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)が3日、都内のジムで公開練習を行った。17日には東京・両国国技館で同級暫定王者ノニト・ドネア(フィリピン)との団体内統一戦に臨む。興行は動画配信サービス「U-NEXT」が独占生配信。戦績は29歳の堤が12勝(8KO)3分、43歳のドネアが43勝(28KO)8敗。

17日にWBA世界バンタム級団体内統一戦
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)が3日、都内のジムで公開練習を行った。17日には東京・両国国技館で同級暫定王者ノニト・ドネア(フィリピン)との団体内統一戦に臨む。興行は動画配信サービス「U-NEXT」が独占生配信。戦績は29歳の堤が12勝(8KO)3分、43歳のドネアが43勝(28KO)8敗。
堤は公開練習前に会見。コンディションについて「いつも通りうまくいっています」とし、「2度目の防衛戦。ビッグネームなので、恐怖心と楽しみなところが色んな気持ちが入り乱れている中、準備中です」と語った。
堤は2024年10月に現WBC同級王者・井上拓真(大橋)に判定勝ちを収め、WBA同級王座を奪取した。今年2月の前戦では同学年で親交のある比嘉大吾(志成)との同級タイトルマッチに臨み、ドロー決着。初防衛に成功した。
その後は目の手術を受けて休養王者に。復帰戦はアントニオ・バルガス(米国)との対戦を予定していたが、バルガスが諸事情で試合を辞退。ドネアとの対戦が決定した。
復帰戦に向け、恐怖心は普段と変わらないと言う堤。「いつも怖いですし、ありがたいことに楽しみな相手としか戦っていないので、その楽しみともちろん怖さはあります」とし、「ドネアに関してはワクワクする材料ではありますし、それと同じくらい怖い相手。ボクサーとしても怖いですし、ボクシング人生がどうなるのかという思いもある」と明かした。
ドネアは世界5階級制覇王者のレジェンド。19年と22年に現世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と2度対戦し激闘を演じたが、ともに敗れている。今年6月、アンドレス・カンポス(チリ)との暫定王座決定戦で9回負傷判定勝ち。WBA世界バンタム級暫定王者に就いた。
堤はドネアの代名詞、左フックは最大限に警戒。「井上尚弥選手の2戦目、世間的に見たら瞬殺であっても、フラフラで効かされている時でもいいフックを出している。あれは井上尚弥さんだからカバーできている」と語り、「一観戦者として見ている時は気に留めていなかったが、『こんなにフラフラなのに、こんなに生きたフックを打つんだ』という細かい部分の怖さは、対戦相手という目線で見て気づけた部分」だとした。
試合については、「タフな試合になると思う。一個判断ミスしたり、ずれたらぶっ倒される。なおかつ、こっちが当てても相手が効くイメージがあまりない。ハイリスクローリターンな試合になると思う」と展望。「向こうが嫌だなと思いながらなんだかんだ僕がポイントを取れている。スコアは大差になるイメージはない。気づいたら堤がとっていた、そんな試合になる気がしている」と勝利を誓った。
日本人選手がしのぎを削るバンタム級。12月31日には、元世界4階級制覇王者・井岡一翔が転向初戦でいきなりWBA世界同級王座挑戦者決定戦でマイケル・オルドスゴイッティ(ベネズエラ)と対戦する。堤は「やる流れができたのはいい」としつつ、井上拓真を評価が高いとし、将来的な対戦を希望した井岡について「個人的には反骨心、悔しい部分があるけれど、客観的に見てボクサーとしての完成度は拓真の方が上なので。事実ではある。悔しいですけどね」と語った。
(THE ANSWER編集部)
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