エイミーさんを見つけ、指さすイチロー氏…球団カメラマンが撮った写真に感動の声

　米大リーグで3月21日のアスレチックス戦（東京D）を最後に惜しまれながら引退したマリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏。試合後には場内を一周してファンに別れを告げ、日米のファンを感動に包んだ。その場にいたのが米国から駆けつけた“イチメーター”製作者で知られるエイミー・フランツさんだ。イチロー氏が客席にいるエイミーさんを見つけた瞬間を撮影した球団カメラマンの写真をエイミーさんがこのほど公開。「涙が溢れる。なんて美しい瞬間」と感動を誘っている。

　イチロー氏とエイミーさん。日本でも有名となった2人の関係は最後の試合で素敵な瞬間を生んでいた。エイミーさんが2枚の写真をツイッターで披露している。多くのカメラマンを引き連れ、晴れやかな表情で外野フェンス際を歩くイチロー氏。その視線では客席方向を真っすぐ見つめている。そして、もう1枚では何かを見つけた様子で左手を伸ばし、顔に笑みが浮かんだ。

　実はこれはイチロー氏がエイミーさんを見つけた瞬間なのだという。エイミーさんは「マリナーズのチームフォトグラファーであるベン・バンホーテンが、この特別な瞬間を撮影し、私にシェアしてくれた。ありがとう」と紹介。その上で「イチローが引退試合後にトウキョウドームを歩いて回った際、彼は私の方を向き、指さした」とつづり、いきさつを明かしている。

　目の当たりにした米ファンからは「涙が溢れる。なんて美しい瞬間。シェアしてくれてありがとう」「相変わらず最高、エイミー！」「ワオ、ファンタスティック！」「歴史的瞬間を撮ってくれてありがとう、ベン・バンホーテン」などと感動の声が広がっていた。日本中の視線を集めたシーンの裏で、イチロー氏とエイミーさんの間にも特別な瞬間が生まれていた。