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レンドンを上回る“不良債権” 「最悪の契約」を米メディア選出、2位&3位はエンゼルス

2025年のMLBで最も期待外れだった契約は何だったか。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、「球界で最悪の期待外れ契約をランキング」と題する記事を掲載。1位には、かつてMVPにも輝いたスラッガーの名をあげている。

エンゼルスのアンソニー・レンドン【写真:AP/アフロ】
エンゼルスのアンソニー・レンドン【写真:AP/アフロ】

米メディアが発表

 2025年のMLBで最も期待外れだった契約は何だったか。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、「球界で最悪の期待外れ契約をランキング」と題する記事を掲載。1位には、かつてMVPにも輝いたスラッガーの名をあげている。

 同メディアは、「MLBで最も醜い契約は? 球界で最悪の期待外れ契約をランキング」という見出しで記事を公開した。ランキングは2025年の成績やファングラフスの契約金額/WARの数値、残りの契約年数、チーム状況などが加味され、算定されている。

 そんな“不名誉”なランキングで2位&3位になったのはエンゼルスコンビだ。

 3位のマイク・トラウト外野手には「彼は出塁率.353を記録し、26本のホームランを叩き出した。彼のOPS+はリーグ平均を21パーセント上回り、2019年以来最多となる130試合に出場した」と一定の評価を下した一方で「彼の中堅手としての時代は終わった。昨年、わずか2つの盗塁しか記録しなかった」と貢献度の低下を指摘した。

 また2019年に結んだ12年4億3000万ドル(約580億円=当時)の超大型契約に言及。「彼は優勝争いへの明確な道筋が見えない組織と、あと5シーズンの契約下にある。この高額契約は質の悪い経年変化をしており、今後さらに悪化する可能性が高い。トラウトはすでにキャリア通算WAR87.5を記録しており、世代を代表する偉大な選手の一人である。しかし次の5年間は醜いものになる可能性がある」と評価している。

 2位に入ったのはアンソニー・レンドン内野手。「現時点で来シーズン、レンドンより多くの金額を受け取る選手は後払い契約を除けばわずか4人だ」と、2019年に結んだ7年2億4500万ドル(約382億4000万円=当時)の契約に言及。その金額にも関わらず「レンドンは2025年に1試合も出場しなかった。彼は左股関節インピンジメントを治す手術を受け、1年を通じてほぼ人目につかず、忘れられた存在となっていた」と、シーズン全休した今季を振り返った。

「2026年に彼の状況がどうなるかは不明だ。良いニュースは、エンゼルスが史上最悪のフリーエージェント契約の1つに縛られるのはあと1年だけだということだ」と続けた同メディア。「2020年シーズン前にエンゼルスと巨額契約を結んで以来、レンドンはわずか257試合に出場し、ホームランは22本、ファングラフス算出のWARは3.7しか積み上げていない」と振り返っている。

 そんな2人を差しおき1位に輝いたのはロッキーズのクリス・ブライアント内野手。カブス時代の2016年にナ・リーグMVPを獲得。2022年に7年総額1億8200万ドル(約267億円=当時)の大型契約でロッキーズ入りしたが、2025年はわずか11試合の出場で、5月に背中の手術を受けた。記事では「レンドンの契約は幸いにも終わりに近づいており、それは野球界で最悪の契約が新たに生まれることを意味する」と1位の理由を明らかにしている。

 相次ぐ怪我に悩まされるブライアント。慢性的な椎間板変性症を患っており、「彼は諦めないことについて語っているが、予後もまた楽観的とは程遠いものだ。ブライアントはロッキーズでのシーズンで80試合を超えて出場したことがなく、新任の編成本部長ポール・デポデスタは、いかなる種類の希望的解決策も欠いているように見える状況を引き継ぐことになる」と断定していた。

(THE ANSWER編集部)



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