ハーシュハイザー氏が米専門メディアで明かす

　米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手はワールドシリーズ（WS）で3登板3勝と大活躍し、チームを2年連続世界一に導き、シリーズMVPも獲得した。ドジャースOBで1998年WSのMVP右腕は、地元局のパレード中継で山本のユニホームを着ていた理由を明かしている。

　3日（日本時間4日）、ロサンゼルスで行われたWS優勝パレード。米カリフォルニア州地元局「スポーツネット・ロサンゼルス」の中継に、背番号18の山本のユニホームを着て出演したのは、球団OBのオーレル・ハーシュハイザー氏だった。

　通算204勝の同氏は59回連続無失点のメジャー記録を保持するレジェンド。山本はポストシーズンで2試合連続完投勝利を挙げたが、球団では1988年にWSでMVPを獲得した同氏以来の快挙だった。

　米専門メディア「ドジャーブルー」は現地27日、「オーレル・ハーシュハイザーは、ドジャースのワールドシリーズパレードでヨシノブ・ヤマモトのユニホームを着たことで『特別な瞬間』を過ごした」との見出しで、秘話を報じている。

　この記事でハーシュハイザー氏は山本のユニホームを着用した理由について、「ヨシの成し遂げた事を考えれば、こういった貢献をした投手を称える唯一の方法だと思ったんだ」と説明した。

　また、同氏は「私はオオタニのようにプレーオフで3本塁打を打ったことはないし、フレディ・フリーマンのようにサヨナラ満塁本塁打を打ったこともない。ミゲル・ロハスやウィル・スミス、マックス・マンシーのように重要なホームランを打ったこともない」とした上で、「でも、私も同じような状況で投球したことがあるし、そのことに感謝している。だから、ヤマモトのユニホームを着ることができて本当に光栄だった」とコメントしている。