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なぜ今井達也はメジャーで高評価なのか FA先発ランク3位、山本由伸と「同じ領域にある」ワケ

今オフ、米大リーグから注目を浴びているのが、ポスティングシステムを利用しての米移籍を目指す今井達也投手だ。市場に出ている先発投手に「スーパースターが不在」という現状があり、米国のスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は今井をFA先発投手の中で3位に位置するとした。これだけの高評価を受けられるのは、どのような理由によるものだろうか。

今井達也【写真:産経新聞社】
今井達也【写真:産経新聞社】

FA先発投手に「スター不在」の中で急浮上

 今オフ、米大リーグから注目を浴びているのが、ポスティングシステムを利用しての米移籍を目指す今井達也投手だ。市場に出ている先発投手に「スーパースターが不在」という現状があり、米国のスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は今井をFA先発投手の中で3位に位置するとした。これだけの高評価を受けられるのは、どのような理由によるものだろうか。

 同メディアは「スカウトがFA市場トップの先発投手たちをどうランク付けしているか」という見出しの記事を掲載。先発投手4人(フランバー・バルデス、今井達也、ディラン・シース、レンジャー・スアレス)の順位付けを10人のプロスカウトに依頼し、その結果を公開している。ナ・リーグのあるスカウトは「私にとって明確なナンバーワンはいない」「1位から4位、あるいは1位から5位の間に大きな隔たりはないから、違う日に聞かれたら全く違うランキングになっているかもしれない。ランク付けは難しい」と述べている。

 今井はこの中で3位にランクインした。山本由伸投手(ドジャース)が大リーグで支配的な投球を見せているのを受け、少なくとも2、3人のスカウトは、高い身体能力と強力な球種を持つ投手であれば、体格への懸念はもはや抱いていないとしている。身長5フィート11インチ(約180センチ)の今井は、その条件を満たしているとスカウトたちは語っている。

 今井を日本で複数回視察したナ・リーグ球団の評価担当者は「彼は本当にフィジカルが強いタイプではないが、スーパーアスリートだ」「ヤマモトほどの球種はないと思うが、同じ領域にある」と高く評価している。

 FAランキングの全体10位、投手では4位にランクされた今井には、スカウトの1人から1位票が投じられ、そのスカウトは今井のすべての投球をメジャーリーグで「平均以上」と評価した。また、別のスカウトは複数の球種の中でも、「素晴らしい速球とスプリッター」を投げるとし、さらに「塁上でのランナーの抑え方や、フィールディングなど、細かいこともこなす」と述べている。

 一方で、懸念点もあるという。ア・リーグ東地区球団のスカウトは、今井がメジャーで成功するには「投球量を調整し、攻め方を変更する必要がある」と指摘。また別の評価担当者は、好投している時でさえ「退屈そうに見えることが多かった」とボディランゲージについて疑問を呈した。あるスカウトは、今井が山本ほどの「ハイエンドな球種」を持っておらず、日本で山本と同じように打者を圧倒していたわけではないとし、ナ・リーグ中地区のスカウトは「ローテーションの中位以上の投手になってほしいタイプではない」と述べている。

(THE ANSWER編集部)



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