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陸上男子100mで9秒83、衝撃アジア記録も「別れ告げた」 惜しまれる引退決断のワケ

陸上男子100メートルで9秒83のアジア記録を持つ36歳の蘇炳添(そ・へいてん)が現地20日、現役引退を表明した。国内大会のレース後、「この数年、競技を続けることが本当に大変でした」と心境を吐露。母国メディアがコメントを紹介している。

蘇炳添【写真:新華社/アフロ】
蘇炳添【写真:新華社/アフロ】

東京五輪準決勝で9秒83、中国の蘇炳添が現役引退

 陸上男子100メートルで9秒83のアジア記録を持つ36歳の蘇炳添(そ・へいてん)が現地20日、現役引退を表明した。国内大会のレース後、「この数年、競技を続けることが本当に大変でした」と心境を吐露。母国メディアがコメントを紹介している。

 蘇炳添は、2021年の東京五輪準決勝で9秒83をマークし、中国選手として初めて決勝に出場。近年は怪我に悩まされ、昨年末には、引退する意向を表明していた。20日に行われた全国大運動会の男子4×100mリレーが現役最後のレースだった。

 中国メディア「中国体育報」は「蘇炳添、トラックに別れを告げ、今後も引き続き『走る』」との見出しで記事を掲載。「レース後、蘇炳添はトラックを一周して観客に別れを告げた。会場には、この『アジアの飛人』に敬意を表して、広東語の名曲『さよならは言いたくない』が響いた」と描写し、本人のコメントも紹介した。

 蘇炳添は「この数年、競技を続けることが本当に大変でした。これはアスリートだけが知る辛さだと思います」と心境を告白。「それでも、何も言わずに消えてなくなりたくなかったので、がんばってきました。今日まで耐えて、故郷で皆さんにお別れができたことを本当に光栄に思います」と感慨に浸った。

 引退後も陸上には身を捧げるつもりで「今後もトラック競技を通して中国の短距離走のために貢献し、短距離走を愛する若い人たちの夢の実現を助け、中国の次世代の短距離走者を国際的な舞台に立たせたい」と語ったという。

(THE ANSWER編集部)


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