大谷が実は崩していたルーティン 米実況が指摘した“異変”「あの沈黙は多くを物語っている」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は、投打二刀流でチームの2年連続ワールドシリーズ(WS)制覇に貢献。3年連続4度目のMVPを受賞する充実のシーズンを送った。米実況はレギュラーシーズン中、打席に入る際の行動に起きていた異変に触れている。

打席前の振る舞いにあった異変
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は、投打二刀流でチームの2年連続ワールドシリーズ(WS)制覇に貢献。3年連続4度目のMVPを受賞する充実のシーズンを送った。米実況はレギュラーシーズン中、打席に入る際の行動に起きていた異変に触れている。
米スポーツ専門ラジオ局「ESPNロサンゼルス」のYouTubeチャンネルで公開された番組内では大谷の振る舞いに言及。打席に入る直前、対戦相手に敬意を示す挨拶を欠かさず見せてきたが、米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」で試合実況を務めるスティーブン・ネルソン氏はそのルーティンが崩れた時があったと指摘した。
「1つ教えてあげよう。試合開始前のショウを見ればわかるけど、彼は最初の打席に立つ時、相手のベンチに向かってヘルメットを傾けるよね? そして会釈する。ただ、彼が挨拶をやめた唯一のチームと監督がいるんだ。それはパドレスのマイク・シルトだ」
ネルソン氏が触れたのは因縁の試合だった。6月19日(日本時間20日)の本拠地パドレス戦。事の発端は9回表、パドレスのタティスJr.が死球を受け、両軍がエキサイト。ベンチから選手も飛び出す一触即発の事態になった。
その裏、今度は大谷の右わき腹付近にスアレスが投じた100マイルが当たった。スアレスは退場処分。“報復”と見られても仕方なく、再び球場の空気が張り詰めたが、大谷は自軍ベンチをなだめるような仕草を見せながら一塁へ歩いた。
「ドジャースタジアムで起こった事件、スアレスに100マイルのボールで背中に死球を当てられた時、彼はその場を優雅に切り抜け、ベンチの雰囲気を静めた。『出てくるな、中にいろ。僕は大丈夫だ』とね。オールスターでは、スアレスと笑い飛ばしていた。だが、その後のパドレス戦では、試合前の挨拶はなかった」
“異変”に気づいていたネルソン氏は続けて「彼はリスペクトが双方向のものだと理解していると思う。1度線を越えればどうなるか、彼は分かっている。彼はそのことについて何も言わなかったし、これからも言うことはないだろう。だが、あの沈黙は多くを物語っている」と、しみじみと語った。
(THE ANSWER編集部)
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