ドジャースの“失われた35.4億円” 「8月の1敗」がもたらした影響に米経済誌注目「興味深い」
米大リーグ(MLB)のドジャースは、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)を4勝3敗で制し、球団史上初の2連覇を達成した。しかし、レギュラーシーズン中の「8月の1敗」が原因で、約2300万ドル(約35億4200万円)の収益を失った可能性が指摘されている。

米経済誌が注目
米大リーグ(MLB)のドジャースは、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)を4勝3敗で制し、球団史上初の2連覇を達成した。しかし、レギュラーシーズン中の「8月の1敗」が原因で、約2300万ドル(約35億4200万円)の収益を失った可能性が指摘されている。
米経済誌「フォーブス」は「ドジャースは1試合に敗れ、2300万ドルの収益を失った」との見出しで記事を掲載した。弁護士でもあるダン・フリードマン記者の署名記事だ。この「1試合」とは8月10日(日本時間11日)の本拠地ブルージェイズ戦。ドジャースは4-4と同点の9回に勝ち越しソロを許し、その裏に1死満塁のチャンスを作るも、大谷とベッツが凡退して4-5で惜敗した。
記事は「ドジャースはバスでアナハイムへ向かい、ブルージェイズは帰路についた。8月のある日曜の午後に行われたその何でもない試合のことなど、誰も気に留めてはいなかった」と当時はレギュラーシーズン162試合のうちの1試合に過ぎなかったと強調。しかし、2か月後にWSの対戦カードがドジャース―ブルージェイズに決まった時に、この1戦が「決定的な違いを生んだ」としている。
というのも、レギュラーシーズンの最終成績はドジャースが93勝69敗、ブルージェイズが94勝68敗。1勝の違いでブルージェイズがWSのホームフィールドアドバンテージを得た。もし、ドジャースがこの8月の直接対決に勝利していれば、ドジャースタジアムでのWS開催が3試合から4試合に増えていたという指摘だ。
記事は今年のWSでドジャースタジアムには1試合平均5万2460人の観客が集まったと紹介。「5%」の招待枠を考慮し、チケットを購入する観客は約5万人と想定した。平均チケット価格が約400ドル(約6万1000円)、1人あたりの飲食費が40ドル(約6100円)とすると、本拠地開催が1つ増えれば2200万ドル(約33億8000万円)の追加収益が期待できたという。
さらに駐車場代も考えると、「8月の1敗」で結果的に約2300万ドルの収益チャンスを失ったと試算した。記事は、ドジャースが「3億5000万ドル(約539億円)の総年俸」「2年連続のWS制覇」「フォーブスによる評価額69億ドル(約1兆628億円)」のチームであるため、誰も同情はしないとしつつも、「興味深い」と結んでいる。
(THE ANSWER編集部)
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