米ニューヨーク州地元局が報道

　プロ野球、西武の今井達也投手がポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指すことが決まった。今季のワールドシリーズでMVPを獲得したドジャース・山本由伸投手は2023年オフに争奪戦に発展。今井に興味を示すメッツだが、関係者は2年前のようにはならないと指摘している。

　米ニューヨーク州地元局「スポーツネット・ニューヨーク」は11日、オフのメッツの動向に関する記事を掲載。「メッツがピート・アロンソと再契約するかどうかを知るのは早すぎる」と伝えた後、「メッツはタツヤ・イマイに興味を持っているが……その額はいくらになる？」として今井について言及した。

「メッツは、NPBの西武ライオンズが今オフにポスティングするフリーエージェント投手、タツヤ・イマイの獲得に動くだろう」とする一方で、「しかし、ヨシノブ・ヤマモトのような猛烈な追及は期待できない」と続ける。

　その理由について、「MLBの先発投手として成功するかどうかは不透明だと指摘している。彼の時速90マイル台中盤から後半の速球は、ここ（MLB）で通用するかどうかは定かではない。球界の意見も分かれている」と説明した。

　2023年オフに争奪戦となった山本は、12年総額3億2500万ドル（約463億2500万円）でドジャースと契約。今井の契約規模については、「イマイは興味深い選択肢で、メッツを含め、投手獲得を目指すどの球団とも交渉の糸口となるはずだ。しかし、GM会議の初期の見解では、2年前の冬にヤマモトがメッツとヤンキースを断り、ドジャースと12年総額3億2500万ドルの契約を結んだ時ほど、球界が争奪戦をするようなことにはならないとの見方が出ている」と報じている。

　今井は2016年のドラフト1位で、作新学院高（栃木）から西武入りした。2023年に初の2ケタとなる10勝を挙げると、昨季も10勝8敗、防御率2.34、リーグトップの187奪三振の好成績。今季も10勝5敗、防御率1.92をマークし、3年連続の2ケタ勝利を挙げた。