五輪シーズンに「バチバチ」 鍵山&佐藤、ライバルストーリー再燃「切磋琢磨しながら」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日は8日、大阪・東和薬品RACTABドームで行われた。男子は鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が合計287.24点で制し、同種目で日本初の3連覇を達成。同学年の佐藤駿(エームサービス・明治大)が合計285.71点の2位で続いた。小さな頃から紡いできたライバルストーリーが、2026年ミラノ・コルティナ五輪に向けて再燃する。

グランプリ・シリーズ第4戦
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日は8日、大阪・東和薬品RACTABドームで行われた。男子は鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が合計287.24点で制し、同種目で日本初の3連覇を達成。同学年の佐藤駿(エームサービス・明治大)が合計285.71点の2位で続いた。小さな頃から紡いできたライバルストーリーが、2026年ミラノ・コルティナ五輪に向けて再燃する。
ショートプログラム(SP)首位だった鍵山は、フリー「トゥーランドット」に乗って冒頭に4回転サルコーに成功。続く4回転トーループで転倒したが、その後は立て直した。演技後は氷上に倒れこんだものの、タイトルは譲らなかった。
佐藤は冒頭に大技4回転ルッツを成功するなど、ジャンプをミスなくまとめた。合計では鍵山に及ばなかったが、自己ベスト189.04点をマークしたフリーは鍵山を上回って1位だった。
同学年の2人はノービスやジュニア時代から、氷上で火花を散らしてきた。2019年ジュニアGPファイナルは佐藤が優勝し、鍵山が4位。佐藤の方が勢いがあった時期もあったが、怪我もあって苦しいシーズンを過ごし、鍵山は2022年北京五輪で銀メダルや世界選手権で4度の表彰台など最近は明暗が分かれていた。
この日はわずか1.53点差。鍵山は「ジュニアの時からバチバチに戦って、勝ったり負けたりを繰り返していた時を思い出した」と言う。佐藤は6月に右足首を痛めながら、10月のGPシリーズ・中国杯で優勝。「自分もすごく刺激をもらった」と鍵山は明かした。
佐藤も「優真は目標とするような、こうなりたいと思うような存在だったので。その優真からジュニアの頃を思い出すと言ってもらえて凄く嬉しい」と話した。
佐藤は一足先にGPファイナル(12月4日開幕、愛知)進出を決め、鍵山は2週後のGPシリーズ第6戦・フィンランド大会でファイナル切符を狙う。
ファイナルは世界のトップ6人が集い、2026年ミラノ・コルティナ五輪の前哨戦となる。鍵山は「シニアでもバチバチに。バチバチという関係ではないですけど(笑)。切磋琢磨しながらもっともっと頑張りたい」と闘志を高めていた。
(THE ANSWER編集部)
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