NHK杯が開幕

　フィギュアスケートのグランプリ（GP）シリーズ第4戦・NHK杯は7日、大阪・東和薬品RACTABドームで開幕。アイスダンスのリズムダンス（RD）では“うたまさ”こと吉田唄菜、森田真沙也組（木下アカデミー）が69.61点を記録。8位発進となった。

　演技を終えた2人は、大会前のアクシデントを告白。先週1日にカナダを発ち、翌2日に帰国したが、スケート靴など全ての荷物がロストバゲージ。「バンクーバーの方に行ってしまっていた。スケート靴とか、全部……」と、戻ってきたのは5日の公式練習前だった。

　吉田は「2人で陸上でリフトやったり、細かいことを再確認できた」とそれでも前向き。この日の演技について森田は「自己ベストに近い点数を出せたのは一つの収穫。70点にギリギリ届かなかった。まだまだ伸びしろがあるととらえている。明日のフリーダンスに切り替えて臨みたい」と話した。

　日本のアイスダンスでは5月にカップルを結成した櫛田育良、島田高志郎組が、今月の西日本選手権兼全日本選手権アイスダンス予選会で初優勝。女子シングルで活躍してきた紀平梨花も、西山真瑚（しんご）とのカップルを結成した。森田は「櫛田、島田カップルが優勝したり、紀平、西山カップルも新しく結成されましたし、海外でもシブタニ兄妹が帰ってきたりとか。すごく盛り上がっているところだと思うので、負けないように自分たちもフレッシュに行きたい」と語った。