問われる野球IQ 名遊撃手の“捕らない併殺”に米絶賛 シンバ教授は「天才だ」
米大リーグで遊撃手が1死一、二塁の状況からドン詰まりの浅いフライをわざとバウンドさせ、併殺を奪うという頭脳的プレーを披露。実際のシーンをMLBが動画付きで公開し、「IQ500のプレーだ」「天才だ」と喝采が上がっている。
エンゼルス遊撃手シモンズが「判断力」と「技術力」の際立つ頭脳的プレーを披露
米大リーグで遊撃手が1死一、二塁の状況からドン詰まりの浅いフライをわざとバウンドさせ、併殺を奪うという頭脳的プレーを披露。実際のシーンをMLBが動画付きで公開し、「IQ500のプレーだ」「天才だ」と喝采が上がっている。
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判断力と技術力が際立つプレーだった。エンゼルスの遊撃手アンドレルトン・シモンズ内野手が演じた頭脳的ゲッツーだ。2日(日本時間3日)の本拠地ブルージェイズ戦、5-2とリードして迎えた6回1死一、二塁の場面だ。打者ドゥルーリーはカウント1-2から内角高めの直球を振り抜いたが、ドン詰まりの低いフライに。遊撃正面で2死になる。そう思った次の瞬間だ。
シモンズはダイレクトキャッチすると見せかけ、ハーフバウンドで捕球したのだ。すぐさま二塁を踏んで一塁走者を封殺。慌てて三塁を狙った二塁走者も挟殺プレーの末に刺し、併殺を完成させた。一気に3アウトチェンジとなり、ピンチを脱出したのだ。これには驚いた本拠地エンゼル・スタジアムのファンも割れんばかりの大歓声を浴びせ、シモンズを称えていた。
高い打球ならインフィールドフライが宣告されるが、低いフライになったからこそ可能だったプレー。しかし、その分、捕球が難しいハーフバウンドを弾いてしまえば、逆に1つのアウトも取れずにピンチが拡大するプレーでもある。ただ、そこはシモンズ。判断能力と捕球技術が備わっているからこそ、成り立った併殺だった。