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競馬のBCクラシック優勝はどのくらい凄い? フォーエバーヤング大快挙、例えると「サッカーW杯で日本が優勝」

米競馬の祭典・ブリーダーズカップ(BC)が現地1日、米カリフォルニア州デルマー競馬場で行われ、メインのBCクラシック(ダート2000メートル)で日本馬フォーエバーヤング(牡4、矢作)が優勝を果たした。鞍上は坂井瑠星。日本競馬史上における大快挙となった。

ブリーダーズカップBCクラシックで優勝したフォーエバーヤング(右)【写真:AP/アフロ】
ブリーダーズカップBCクラシックで優勝したフォーエバーヤング(右)【写真:AP/アフロ】

競馬ブリーダーズカップ

 米競馬の祭典・ブリーダーズカップ(BC)が現地1日、米カリフォルニア州デルマー競馬場で行われ、メインのBCクラシック(ダート2000メートル)で日本馬フォーエバーヤング(牡4、矢作)が優勝を果たした。鞍上は坂井瑠星。日本競馬史上における大快挙となった。

 好スタートから2、3番手を進めたフォーエバーヤング。淡々と流れ、4コーナーから徐々に進出。コーナーワークで先頭で最後の直線に立った。そのまま坂井の激励に応え、追撃を封じ先頭でゴールした。1着になると客席の藤田晋さんは絶叫。矢作調教師と抱き合った。

 BCは米競馬の祭典で、2日間にわたってさまざまな種別のレースが行われる。なかでもクラシックは1984年に始まった伝統ある「ダート世界最強馬決定戦」。海外競馬は欧州と北米に大きく分かれ、欧州は芝、北米はダートが主流。その中で古馬においてはフランスの凱旋門賞とアメリカのBCクラシックが世界で最も権威あるレースとされる。

 日本は伝統的に芝が主流で、過去にはディープインパクト、オルフェーヴルらの名馬が毎年のように凱旋門賞に挑戦し、未だに優勝は果たしていない。一方、BCクラシックの挑戦は少なかったが、フォーエバーヤングが昨年3着に食い込み、歴史的偉業に迫っていた。

 近年はドバイワールドカップやサウジカップなど、1着賞金10億円超の高額レースが中東で生まれているが、伝統と権威はBCが別格。サラブレッドは繊細な生き物で長距離の輸送、環境の変化などに左右されやすく、実力を発揮するだけでも至難の業だ。そんな数々のハンデを乗り越え、フォーエバーヤングが勝利。世界一の称号を手にした。

 レース後、管理する矢作調教師は「サッカー日本代表がワールドカップで優勝するようなもの」と偉業の価値を例えた。日本競馬の歴史に永遠に刻まれることになる大快挙となった。

(THE ANSWER編集部)


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